路地裏のバーのカウンターから見える「偽政者」たちに荒廃させられた空疎で虚飾の社会。漂流する日本。大丈夫かこの国は? 

 路地裏のバーのカウンターから見える「偽政者」たちに荒廃させられた空疎で虚飾の社会。漂流する日本。大丈夫かこの国は? 

【卓上四季・10.10】:政治屋ではなく政治家を

2024-10-11 07:04:40 | 【選挙・衆院選、参院選、補選・都道府県市町村長・地方議会・公職選挙法・買収事件】

【卓上四季・10.10】:政治屋ではなく政治家を

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【卓上四季・10.10】:政治屋ではなく政治家を

 毎度ながら不思議な光景であった。いや、むしろ奇妙というべきか。きのう午後の衆院本会議場。紫のふくさに包まれ、しずしずと運ばれた解散詔書を議長が朗読する。そのとたん、議場の与党議員らが「万歳」と叫ぶ

 ▼前回の選挙を勝ち抜いた議員にとって、解散とは自らの失職を意味する。つまり失業だ。ちっともめでたくなかろうに。なぜかは諸説ある。選挙を前に気勢を上げている。首を切られ、やけくそになっている…。もっとも定説はないようだ

 ▼なんともドタバタした運びだった。新しい首相の就任からたったの8日後。解散から投開票まで20日足らずだ

 ▼党首討論は時間が延長されたものの、論議は一向に深まらなかった。一体なんのための解散なのか。裏金隠し、争点隠しだ―。渦巻く批判に与党はどう答えるのだろう

 ▼とはいえ、賽(さい)は投げられた。3年ぶりの総選挙だ。この期間の自公政権を採点する大切な機会にもなる。1票を初めて投じる人、何度も経験がある人、それぞれの立場で思案したい。ちいさな1票だとしても、その集合が民意として表れる

 ▼どう選択すればよいのだろうか。リンカーンと同時代を生きた米国の宗教家ジェームス・F・クラークの言葉を引こう。<政治屋は次の選挙のことを考え、政治家は次の時代のことを考える>。じっくり見定めたい。

 元稿:北海道新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【卓上四季】  2024年10月10日  04:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 【北斗星・10.10】:憲法7条... | トップ | 【天地人・10.10】:記録的大... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

【選挙・衆院選、参院選、補選・都道府県市町村長・地方議会・公職選挙法・買収事件】」カテゴリの最新記事