【浪速風・11.25】:斎藤元彦知事再選の兵庫県政は「元の木阿弥」になるか
『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【浪速風・11.25】:斎藤元彦知事再選の兵庫県政は「元の木阿弥」になるか
「元の木阿弥(もくあみ)」は、戦国武将の筒井順昭が病死したとき、跡継ぎの順慶が成長するまで〝影武者〟となった、よく似た木阿弥という僧に由来するのが有力説だと以前に書いた。木阿弥は贅沢(ぜいたく)な暮らしを手にいれたが、順慶が長じると順昭の死が公表されて元の身分に戻ったからだ
知事就任記者会見に臨む斎藤元彦兵庫県知事=11月19日午後、兵庫県庁
▼兵庫県知事選で斎藤元彦知事が再選した。自身のパワハラ疑惑などが噴出し、県議会が全会一致で不信任決議案を可決した末の自動失職、県知事選だった。交流サイト(SNS)で「パワハラ疑惑は捏造(ねつぞう)」といった言説が拡散したのにも助けられたようだ
▼さて、木阿弥が供養される寺では「元の木阿弥」は、いったん良い状態になったものが再びつまらないさまに戻るという意味ではなく、「物事が成就し、成功して原点に返る」と伝わるとか。今回はどちらの意味になるかは県政の行く末を見守るしかない。
元稿:産経新聞社 主要ニュース 社説・解説・コラム 【浪速風】 2024年11月25日 13:00:00 これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。
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