愛国者の邪論

日々の生活のなかで、アレ?と思うことを書いていきます。おじさんも居ても立っても居られんと小さき声を今あげんとす

五百旗頭真前防衛大学校長も諫める「押しつけ憲法」論!安倍首相派は、『日米戦争と戦後日本』をよく読め!

2014-05-05 | 憲法

憲法改憲派の根拠である「押しつけ憲法」論について、前防衛大学校の校長であった五百旗頭氏が興味あることを書いています。この考え方は、1989年に書かれたものです。このような考え方を表明している学者が、防衛大学の校長をしていたのです。当時の政府自身が、この「押しつけ憲法」論に立脚していないか、明瞭です。

ということは、安倍首相が、国会等で、繰り返し振りまいている「押しつけ憲法」論の酷さが浮き彫りになります。そういう意味で、改悪改憲論の理不尽性・不道徳性が、よりいっそう浮き彫りになるのではないでしょうか。この愚かな「論」が、あたかも正当性のある「論」であるかのように、マスコミ、マスメディアをとおして振りまかれ、国民意識に一定の影響を与えていること、その犯罪性について、告発しておかなければなりません。

何故か。これはオレオレ詐欺と同じ手口だからです。「押し付けられた」などということは、大ウソだからです。ウソの「屁理屈」で、憲法という国家の最高法規(ブランド)を別のものに変更させようというのです。

これは、「どこどこの名産品を元につくった美味しい食べ物だよ」と言って、実は全く違っていたという、あの偽装食品と同じ手口です。これは詐欺です。日本国民、日本人として恥ずべきことです。不道徳の典型です。

こんな手口が許されるならば、何でもアリ!となります。この手口を一国の首相である安倍首相が平然と、しかもあたかも事実であるかのように粉飾し、マスコミも政党も批判しないのです。だから、公然と、改憲集会などで演説される、討論会などで主張されるのです。こうした無法を断固として断ち切っていかなければなりません。こんな無法を許す文化を容認することはできません。

仮に、ポツダム宣言を受諾し、日本政府が独自に「改革」を推進したとしたら、国際社会はどのように反応したでしょうか?三国同盟のドイツではヒトラーは自殺、イタリアは処刑、日本の天皇は?戦争犯罪人を裁いた東京裁判は天皇の戦争犯罪を不問にしました。大日本帝国憲法はそのままですんだでしょうか?「押しつけ憲法」と言いますが、「押し付けられた」と考えているのは、一体どのような人たちのどのような思想でしょうか。そのことを浮き彫りにしなければなりません。逆に言えば、「押しつけられなかった憲法」とはどのような憲法を考えているのでしょうか?全く反動と言わなければなりません。

もう一度指摘しておきます。「押しつけ憲法」論は偽装・偽造の屁理屈です。詐欺です。以下の指摘を、安倍首相と首相派はどのように説明するのでしょうか。

1.国際社会から追及されていた天皇制廃止の声をかわすために戦争放棄条項が採用された。

2.国際社会に対して戦争放棄宣言を表明することで、日本への信頼を回復しようとしていた。

3.日本国憲法の国民主権思想には、自由民権運動以来の人権思想が取り入れられた。

4.憲法研究会の憲法案が採用された。

5.マッカーサーの帰国にあたって国民が取った行動など、国民は歓迎した。

6.政府案や他党の草案と根本的に異なる天皇制を否定する人民主権を求める日本共産党の憲法草案が提案されていた。

共産党の憲法論・天皇制論・安全保障論は一貫している!それは主権は国民にあり!敗戦直後の文書から 1(2013-10-26 08:26:57 | 日記)

7.新しい選挙制度にもとづく選挙によって選出された国会において新憲法草案が審議されて決定された。

8.マッカーサーに対する感謝決議が、自民党の先輩(しかもその中には安倍首相の血縁者が名を連ねている!)によって提案され、決議された。

第010回国会 本会議 第30号昭和二十六年四月十六日(月曜日)  午後二時十七分開議
ダグラス・マツカーサー元帥に対する感謝決議案(佐藤榮作君外三百九十四名提出)http://kokkai.ndl.go.jp/SENTAKU/syugiin/010/0512/01004160512030a.html

第010回国会 本会議 第36号昭和二十六年四月十六日(月曜日)  午後三時十一分開議
ダグラス・マッカーサー元帥に対する感謝決議案(大野木秀次郎君外五名発議)
http://kokkai.ndl.go.jp/SENTAKU/sangiin/010/0512/01004160512036a.html

9.憲法九条の思想は、国家の政策としての戦争を違法化した不戦条約や紛争の解決は非軍事的手段で解決するとした国連憲章に、由来をみることができるのであって、とっぴなことで提案されたものではない。歴史の発展過程の一つを示した。

10.しかも、この不戦思想は、中世以後の日本の歴史のなかで農村において形成されてきた「掟」思想=民主主義思想、近代日本に形成されてきた軍備全廃・縮小思想を根拠にしていること。

以上の事実経過を無視・隠蔽した安倍首相派、憲法改悪改憲論者が吹聴する「おしつけ憲法」論は、マスコミ・マスメディアの遡上の載ることが、如何に詐欺的行為に加担したものであるか、再度強調しておきたいと思います。これは詐欺・犯罪なのだということを声を大に言っておきたいと思います。こうしたウソ・詐欺が、如何にして国民を不幸のどん底に陥れていったか、他国民を如何に殺し、その財産を奪っていったか、日本人と日本国民は今一度歴史に立ち返って考えてみるべきではないでしょうか。

それでは、以下ご覧ください。

五百旗頭真『日米戦争と戦後日本』(講談社学術文庫05年5月刊)

ところが、四五年、一二月にモスクワで開かれた米・英・ソ外相会議は、日本管理のための政策決定機関である極東委員会をワシントンに置くこと、連合国最高司令官の諮問機関として対日理事会を東京に置くことに合意していた。四六年二月一六日に発足が予定されていた極東委員会の介入を嫌ったマッカーサー司令部は、その活動が本格化する前に、自らの活動が本格化する前に、自らのイニシアチブで憲法改正を実施し、戦後日本政治の枠組みを固めてしまおうとする。幣原内閣は松本烝治国務相を中心に、委員会を設けて憲法改正案を作成していたが、この案が明治憲法から多くを出ない保守的なものと思われたことも、その決断を促進した。

四六年二月三日朝、マッカーサーは、天皇制存続自衛権を含む完全な戦争放棄封建制の廃止の基本方針(「マッカーサー三原則」)を示して、民政局に新憲法草案の作成を命じた。この栄誉を与えられた民政局は合宿状態の突貫工事を行い、十日後の十三日に憲法草案を完成した。ホイットニー民政局長は松本試案の受理を拒否し、用意した民政局草案を日本政府に提示し、受諾を強く求めた。

ホイットニーは吉田外相、松本国務相に対して、「最高司令官は、天皇を戦犯として取り調べるべきだという他国からの圧力、この圧力は次第に強くなりつつありますが、このような圧力から天皇を守ろうという決意を固く保持しています。…しかしみなさん、最高司令官といえども、万能ではありません。けれども最高司令官は、この新しい憲法の諸規定が受け入れられるならば、実際問題としては、天皇は安泰になると考えています。さらには最高司令官は、これを受け入れることによって、日本が連合国の管理から自由になる日がずっと早くなるだろうと考え、また日本国民のために連合国が要求している基本的自由が、日本国民に与えられることになると考えております」(「マイロ・E・ラウエル文書」第十六号)、『日本国憲法制定の過程』Ⅰ所収)と迫る。この草案を受け入れなければ天皇の運命は知らぬ、「戦争放棄」条項が天皇存続に効果的である、という論法であった。

アメリカ国内や連合諸国のうちに根強かった天皇制廃止論は、天皇制を存続させると再び軍国主義と結びついて、日本が世界平和を乱しかねないという認識に基づいていた。天皇制それ自体が封建制の遺物であり、反民主主義的であるとの見方もあった。アメリカや関係諸国にとって

どうしても譲れないのは、太平洋の安全、すなわち日本が再び暴発しないということであった。その観点からすれば、「戦争放棄」という前例のないことを憲法に書き込むことの重さが、天皇制の許容に際して大きな効果を持つことは明らかであった。

幣原首相や吉田外相らは抵抗を試みたものの、二月二十二日、結局受け入れた。そして三月六日には「憲法改正草案要綱」として発表し(主権在民・天皇象徴・戦争放棄を規定)、また四月十七日には口語体・ひらがな書きの「憲法改正草案正文」を発表した。十月七日、衆議院を通過して、日本国憲法が成立し、十一月三日に公布された。

この日本国憲法案が発表されると、国民は熱く歓迎した。憲法がアメリカ側に強制されたものであることは、以上の経緯から明らかである。GHQが日本政府が準備していた松本試案をはねのけて、これで行かねば天皇制は知らぬと、日本の指導層の泣きどころをついてマッカーサー草案を押しつけたのであるから、事実関係から言えば押しつけである。しかしながら、日本政府は正規の手続きによってこの案を検討・修正のうえ、決定した。さらに、この憲法を国民の圧倒的多数が、内容的に歓迎したのである。

われわれは剣をもてあそんで、壮大なフィクションとしての「大東亜共栄圏」や「八紘一宇」などに狂奔した。どんなに空しかったか。われわれは今後は自らの足下をしっかり見つめ、文化的なものを持った平和な国民として生きていきたい。五大国でなくても、貧しくても、平和で公平な社会を再建したい―という気持ちが、戦後の日本国民には非常に強かった。少なくとも、もう一度武器をとることだけはごめんだ、というのが国民の広範な願いだった。それだけに公布されると日本国憲法に対しては、これこそわれわれが望んでいたものだった、という反応が強かった。(略)

このように、民主化は大いに結構、われわれが欲していながらなかなか得られなかったものだと、国民は日本国憲法を歓迎した。その意味で「押しつけ憲法論」は一面的であり、経緯はともかく、内容的には国民の意に反するものでなかったことを忘れてはならない。

「押しつけ憲法」論は、たとえてみれば自分を育ててくれた父親が、自分が成人するころになって母親と離婚すると言い始めるようなものである。どうしてかと聞けば、父親は、わしは本来、結婚は自由恋愛によるべきだと考えてきた。しかるにあの時、親によって結婚を強制された。しかしわしはどうしても自由恋愛でなければいかんと思うので、やはり母さんと別れる、という。子どもにすれば、自由恋愛主義のいいが、母親のどこがよくないのか。器量も十人並みだし、家族の世話もよくしてくれているし、申し分ないではないか。どこがいけないのか、変なこだわりから、この生活を破壊しないでもらいたい、となる。

日本国憲法は成立のいきさつが押しつけであるから我慢できぬ、民族の誇りが許さぬという「押しつけ憲法」論に対して、その日本国憲法下で自然に育った世代は、どこがいけないのかと考える。参議院の制度が具合が悪いとか、具体的弊害を言うなら考え直さねばならないが、そもそも憲法をご破算にしなければならないなどという議論は、いいかげん大人になって卒業したらどうか、と諫めたくなる誠実のものである。

ところで、戦争放棄条項の起源については、いまも議論が続いている。日本政府側がマッカーサーの発案であると信じているのに対し、マッカーサーは幣原首相の提案にもとづくと回想している。双方に一面の真理があるように思われるので、私は田中英夫教授の二段階説に同意したい(田中英夫『憲法制定過程覚書』)。

つまり、四六年一月二十五日にマッカーサーに会見した幣原が、日本政府の対外声明を念頭に置いて戦争放棄を口にした。これに賛意を表したマッカーサーが、憲法に明文化するかたちの指示を出した。憲法に条文化することは幣原の予期せぬところであったが、日本政府が国際的信用を回復するための戦争放棄声明を考えたのは幣原である。このような二段階説が穏当な解釈ではなかろうか。

ともあれ、こうして新憲法が成立し、ひとたび制定されると、すべての改革がこの基本法に沿って進められることになった。

(本書は、一九八九年十二月、大阪書籍(株)より刊行された同名の書を底本としました。)(引用ここまで

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これが「おしつけ憲法」論の大ウソの証拠だ!マスコミは徹底して、大ウソ・偽装・偽造・詐欺を暴け!

2014-05-05 | マスコミと民主主義

さて、相も変わらず「おしつけ憲法」論を吹聴している改憲派です。安倍首相派の中にも憲法学者がいますが、まさにエセ学者と言えます。このようなエセ「おしつけ憲法」論が世間に闊歩できないようにするためには、マスコミが、あの理研のSTAP細胞報道と同じくらいの、いやそれ以上の時間をかけて、その大ウソを暴いていく必要があると思います。これはATAP細胞以上の問題です。政治の問題であり、なによりも国家の最高法規である日本国憲法の問題です。

この問題については、すでに記事に書いておきましたので、ご覧ください。安倍首相の大ウソがいっそう明らかになることでしょう。

現行憲法が気に入らない勢力がオームのごとく繰り返す「押し付け」論のウソを斬る!(2012-05-04 23:54:41 | 憲法)

マスコミに対しては、腰を据えて、腹を固めてやれ!と声を大にして言っておかなければなりません。そこで、今回は、小西豊治『 憲法「押しつけ」論の幻』 (講談社現代新書06年7月刊)の目次を紹介しておきます。これを読めば、如何に、「おしつけ憲法」派が大ウソをついているか、ハッキリすることでしょう。

プロローグ

これまで日本国憲法を「おしつけた」とされているアメリカは、憲法で最も重要とも言うべき「主権の宣言規定」という問題を見過ごしていた。しかし、日本が明治期に生み育んできたデモクラシーの思想と伝統が、その大きな盲点を憲法起草者たちに気づかせ、「国民主権」の規定が憲法に高らかに掲げられることになったのだ。つまり、日本国憲法の核心をなす「国民主権の宣言規定」と「象徴天皇」は、マッカーサー草案をさかのぼって、憲法研究会に起源をもっているのである。日本国憲法の核心部分は、憲法研究会が生み出した日本側のオリジナルな思想である。

それでは、この憲法研究会とは、どのような集団であったのか。どのようにして「国民主権の宣言」と「天皇の儀礼的存在」を考え出すにいたったのか。本篇で、詳しく見ていくことにしよう。

第一章 憲法研究会

高野岩三郎の問題提起・室伏高信が結実させた面々・雑誌『新生』創刊と憲法調査の開始・「民間よる憲法改正」という決意

第二章 鈴木安蔵の自由民権運動研究

哲学研究からマルクス主義へ・吉野作造を受け継ぐ、鈴木の憲法成立史研究・維新の指導者たちの憲法観・「天皇の国家」という構想・自由民権運動研究・謎の「日本国国憲案」・「国憲案」をめぐる鈴木の考察・植木枝盛の再発見・植木の「国民主権」構想・日本の「国民主権」起源・鈴木の美濃部達吉=天皇機関説擁護論・緊迫化する時局の中で・立憲主義からのファシズム批判・苦肉の明治憲法絶対主義提唱

第三章 鈴木安蔵と憲法研究会の天皇構想

終戦、そして憲法改正へ動き出す・憲法研究会での鈴木構想・研究会草案の完成・儀礼的代表としての天皇

第四章 ラウエル中佐と総司令部民政局

英訳研究会草案の謎・迅速だった総司令部の翻訳・総司令部訳が正確にとらえた、研究会草案の先進性・ラウエルという人物・総司令部民政局という統治集団・ラウエルと鈴木の接点・鈴木の民政局への影響

第五章 ラウエル「所見」とマッカーサー草案

ラウエルの「所見」・国民主権規定をめぐるアメリカの方針変更・自由権規定に見る植木枝盛の精神・厳格な憲法改正規定も研究会案から

第六章 ノーマンという媒介者

日本研究者ノーマンと鈴木安蔵・マッカーサーからの信頼・ノーマンの民権運動研究・ラウエル=ノーマン=鈴木・日本国憲法の手厚い人権保障の由来

第七章 「象徴天皇制」をめぐって

民政局運営委員会・「象徴」合意の素地・英文と和文の齟齬から見える、布施辰治の影響・総司令部の柔軟な態度と、譲らない一点・日本側の抵抗・強硬なケーディスに押される日本政府・日本人のデモクラシー思想としての日本国憲法

第八章 憲法研究会の「象徴天皇」

証言の食い違い・岩淵の議論・総司令部の憲法顧問との会談・岩淵の「自主憲法説」・高野の共和制構想

おわりに

本書の最後に、実際には日本国憲法に生かされなかったが、憲法研究会がもっていたきわめて先進的な規定を紹介しておきたい。…鈴木は、日本国憲法「第二十五条 全て国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する」がマッカーサー草案に欠けており、それは本来、研究会が生み出したものであると指摘する。実際、マッカーサー草案が政府案として帝国議会で審議されたさいに、研究会会員の森戸辰男が社会党代議士として「政府案に同二十五条を追加せよ」と主張し、可決されたのである(森戸辰男『遍歴八十年』日本経済新聞社)…

研究会案は、豊かな社会的基本権をもっていた。たとえば国民の休息権と八時間労働制、有給休暇制を保障した条項では、診療所・社交教養機関まで設置することを憲法で保障すべきだとしている。

鈴木は、「休息権、すなわち疾病のとき、負傷その他で動けなくなったとき、また老後働く能力がなくなったとき、また婦人労働者が生理的事情で働けないときなど、その生活を国家が保護し、病気をなおしてやることは、当然の義務であり、働く国民大衆当然の権利であることが、全然みとめられておらぬのも、政府案の大なる欠陥である」(前傾『憲法制定前後』)とのべている。

鈴木は社会的弱者の健康と生活を国家が保障し、守ることを考えていたのである。ここに一種の福祉国家構想がある。この構想が日本国憲法に生かされていれば、後年に起きた水俣病ほか公害病、薬害事故に迅速に対応でき、たくさんの人を救えたのではないか、また今後も新たな公害病・薬害事故に迅速に対応できるのではないか、と私は考えるのである。

今日の日本は本格的な高齢化社会の到来を迎えている。また、定職に就きたがらない若者やフリーター・パートタイマーが増加している。会社側は長引く不況で正社員を減らし、製造業は給料の低い海外に工場を移し、国内の単純労働はパートタイマーの採用で乗り切ろうとしている。かつての日本総中流意識はくずれ、高所得層と低所得層に二極分解していく傾向が生じてきているのだ。動けなくなった高齢者や疾病負傷した低所得者層の健康と生活を、国家が保障していくようにすべきであるという規定は、むしろ現代に必要とされているように思われる。

研究会案は右のほかにも「租税ノ賦課ハ公正ナルヘシ笱モ消費税ヲ偏重シテ国民ニ加重ノ負担ヲ負ハシムルヲ禁ス」と消費税の偏重を戒めたり、知的所有権を保護する条項を設けたりと、現代に有効な規定をもうけていた。(略)(引用ここまで

その他、「おしつけ憲法」論の誤りを記した記事を掲載しておきます。ご覧ください。

鈴木安蔵をご存知か 半歩前へ/ウェブリブログ 2014年3月24日

「押しつけ憲法」論を打ち破る - 法学館憲法研究所 2008年2月25日

1946年 日本国憲法の制定と『押しつけ』憲法論 - 法学館憲法研究所

このような経過から、1954年、「押しつけ」憲法論が現れました。「自主的憲法」の制定を提起する自由党の憲法調査会(岸信介会長)における松本烝治氏の発言を端緒とするものです。「押しつけ」憲法論は、憲法がどのように運用されているかという事実を検証するよりも、早く日本自身の手で「自主憲法」を制定することが重要であると主張しています。2000年に国会に設置された憲法調査会でも、最初に「押しつけ」論が議論されました。…確かに、GHQ案が政府に提示された経過を見ると、「押しつけ」の側面が存在したことは否定できないという見方が一般的です。「他国を占領するときには他国の基本的な法制、制度を尊重する」という、1907年にできた「ハーグ陸戦法規」に反するのではないかという意見もあります。しかし、この法規は、交戦中の占領に適用されるもので、当時の日本は前回紹介したポツダム宣言を受託したことによって休戦状態にありました。この場合、休戦条約であるポツダム宣言の方が優先されると考えられています。日本は、国民主権の採用等をうたうこの宣言の受託によって、国民主権を実現する憲法を制定する義務を負いました。…国会の憲法調査会では、改憲論を採る多くの議員からも、憲法はその内容が重要であり、今日まで日本国民が憲法を受け入れてきた事実を尊重すべきであるという意見が提出され、「押しつけ」論は克服されたという見方が多数です。立憲主義の憲法は、国民が政府等の権力に憲法規範の遵守を強制することを本質としています。すると、「押しつけられた」かどうかは、国民の視点から判断することが必要でしょう。(引用ここまで

日本国憲法は押し付けか - Biglobe 2006年3月15日

日本国憲法の制定過程を見れば、当時の世界情勢の流れの中での避けがたい押しつけはたしかにあったが、日本側の関与もかなり大きかったというのが真相である。その点には口をぬぐって、押しつけだからという理由だけで憲法改正を言い立てるのは、ためにする議論であって、この60年の日本の社会の歩みを自ら否定するものだといってもいいだろう。 国民にその必要性の認識も充分に生まれない中で、また政治の側からの新しい社会創造に向けた理念の提示もないまま、語りたくない目的を実現するために一定方向への世論の誘導をもくろんで「憲法改正」や「創憲」の潮流を作り出すことこそが、まさに現代の「押しつけ憲法」の動きだといえるだろう。国民の思いから離れた政治勢力や政党による改憲の「押しつけ」を、さまざまな言論の場や機会を通して厳しく批判していかないと、この国はますますおかしなことになっていく。(引用ここまで

鈴木 安蔵について | 日本の青空 | インディーズ -映画の企画·製作·配給-

13/07/17 『植木枝盛選集』→「映画 日本の青空」憲法研究会の鈴木安蔵2013年7月16日

伊藤真弁護士が回答『日本国憲法は米国に押し付けられた?成り立た  2013年3月24日

半藤一利氏が「立憲フォーラム」勉強会で「押しつけ憲法論」徹底批判 2013年6月7日

押しつけ憲法』論を考え~敗戦当時の昭和天皇と日本政府は「ソ連脅威 2014年4月27日

社会科学者の随想 - ライブドアブログ - Livedoor 2014年1月28日

岩波新書 比較のなかの改憲論

押し付け憲法論 - Wikipedia

「おしつけ憲法」論のデタラメさが浮き彫りになる証拠記事です。全文をご覧ください。

押し付け憲法論について 石原ひろたか 自由民主党東京第三選挙区支部 外務大臣政務官・衆議院議員

石原「なるほど。この選挙で「民主的に」選ばれた議員によって(*9) 、しかも両院における十分な審議を尽くして憲法改正案は可決されっていうこと?」

石原「その意見には納得できないな。形式的にみれば、確かに『民主的』かもしれないけど、実質的にはやっぱり『押し付け』でしょ。『法的な拘束』がなくても『事実上の拘束』はあるはず。」

石原「そういう特殊な状況において、国民は本当に自律的な判断に基づいて選挙したのか、また、議会は『法的拘束』なく審議したとしても、本当に『自由』な審議を行えたのか?もし占領下で自律的な判断が下せなかったのであれば、『押し付け憲法論』は憲法学的にも有力ってことになるんじゃないの?」

石原「山本さんがおっしゃるのは、要するに憲法の正統性は、誰が作ったか、ということと共に、その憲法が何を言っているのか、我々に何をもたらしてくれるか、という点にも依存しているということだよね。誰が作ったっていいものはいいと。でも、実際にはそんな抽象論で割り切れないよ。今の民主主義の社会では、いろいろな価値観をもった人がいる。さっきの例えで言えば、宇多田ヒカルの歌がうまいって、誰がどうやって判断するのか、それでみんな納得するのか、っていう問題があるんじゃないかな。『モーニング娘。の歌の方がうまい』っていう人もいるだろうし(笑)。
僕は、これからの日本においては『自立』という言葉がキーワードになると思うんだ。社会において個々人が自立するということもあるけど、日本が国家として自することが重要。今の憲法が『よい憲法』なのか、あるべき憲法はどういうものなのか、という判断が正当性を持つには、自立した日本国民自身がその判断を行った、ということしかないんじゃないかな。『押し付け』なのかどうかだけではなくて、そういう観点から、今の憲法の『内容』をこの機会に国民自身が自分達の問題として見なおす必要があると思う。僕もそのための問題提起をどんどんしていきたいと思っているんだ。」

石原「しかも、現行憲法が『本当に押し付けられたのか』、あるいは逆に、『本当に国民の自律的な判断があったのか』は、今は立証困難だよね。だとすれば、結局は現行憲法の『内容』に着目した議論をする方が生産的だと思う。今後は、このような制定経緯を踏まえつつも、憲法の内容に向けた各論的議論を交わしていきましょう。」(引用ここまで

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またしても決着ずみの「おしつけ憲法」論を登場させ改憲派にその口実の機会を与えるマスコミに大渇!

2014-05-05 | マスコミと民主主義

憲法記念日に憲法問題を真正面から取り上げないのは何故か!

昨日のテレビ朝日はいつものことですが大問題でした。GWを使って消費税増税一ヶ月を検証するとして、結果的には10%増税をやるしかないという政府広報番組だったからです。この番組の知的退廃不道徳ぶりは、目に余るものです。

比較的まともなTBSのサンデーモーニングは、報道ステーションに比べれば、アッパレ!ですが、それでも問題でした。憲法記念日の翌日の報道として考えるならば、中心は憲法記念日にすべきでした。5月3日、日本全国で何があったか、そのことをメインに報道すべきでした。ところが、以下の記事をメインにもってきたのでした。万歩譲って、認めるとしても、これらの問題が日本国憲法との関係で論じられていないということそのものが問題でした。この問題で約30分も使ったのでした。

新疆ウイグル自治区で爆発 繰り返される“民族対立”

民族対立続くウイグル自治区で爆発 中国当局 なぜ締め付け強化?

緊迫ウクライナ 政府軍が制圧開始

ウクライナ南部にも飛び火 高まる軍事衝突の可能性

韓国地下鉄で衝突事故 沈没直前の船内は

相次ぐ交通機関の事故 窮地に立つ朴政権  引用ここまで

さて、憲法問題は、最後の「特集」でとりあげていました。しかし、そこでも、大きな問題が浮き彫りになりました。そもそも、日本国の最高法規である日本国憲法について、政府や行政が、式典を開催していないことそのものを当然視するところから始まり、改憲派が改憲の根拠としている「おしつけ憲法」論を、改憲の正当な根拠として流してやっていたからです。マ、このスタンスは、TBSだけのことではありませんので、仕方ないと言ってしまえば、それまでです。ことは日本国の最高法規である日本国憲法のことです!

 

トークのなかでは、「おしつけ憲法」論について批判もありましたが、局のトーンとしては、「おしつけ憲法」論を述べる日高義樹氏に、以下のように、憲法九条を悪者に描く、これまた大ウソとデタラメ、スリカエ、トンデモナイことを言わせていたのでした。そもそもこのような主張は歴史的に間違いであるにもかかわらず、侵略戦争を正当化するような主張を公共の電波を使って、「認知されている論」として発言の場を与え、垂れ流しているのです。

 

「占領軍が作った憲法の下の日本は占領当時と同じ。同じならば中国、朝鮮、韓国などは、日本は我々の言うことを聞けと、慰安婦問題、南京事件など済んだ話を際限なく繰り返している。これをやめるには憲法を変えて日本が新しい国であることを世界に示さなければいけない。日本の力だけで存在していくためには憲法9条を変えて、日本の力で日本を守る。日本を中心に新しい組織・世界を作ると表明すべき」論が、国際社会で通用するでしょうか。

 

NHKのジャーナリストとしては、国際的に活躍した日高氏にしては特異な思想と言えます。どのような思想と考えをもつか、それは個人の自由ですが、それにしても、国際社会からみれば、明らかに間違い、歴史を偽造・愚弄するものです。

こうした改憲派の大ウソ・スリカエを徹底して批判せず、そのまま垂れ流すマスコミの実態とその犯罪的役割、日本国憲法形骸化に加担しているマスコミの実態が浮き彫りになったのですが、この最大の問題は、国民の中に間違ったメッセージを与えていることです。番組においても、事実、「街では『よくわからない』という人も多い」「街でも今の日本国憲法はアメリカから押し付けられたという意見があがった」という指摘に浮き彫りになったのでした。

 

そもそも、この「おしつけ憲法」論は決着ずみの「ためにする」誤った「論」であることは、様々な点で証明されているところです。しかし、相変わらず、改憲派の主要な論拠として強調されているのです。それは学問の世界で決着ずみの問題が、マスコミ界において曖昧な態度を取っているために、あれこれと難癖をつけて、平然とウソを言ってゴマカシ、改憲論を正当化しているという構図です。事実、与野党が集まった改憲集会における中曽根演説は、マスコミが流してくれるだろうということを想定した演説でした。安倍首相が国会で平然と「おしつけ」論を演説できるのも、「おしつけ憲法」論を主張しても、マスコミが徹底して批判せず、そのまま垂れ流してくれることを想定しているからです。

不偏不党・公平中立報道とウソ報道は相容れない!

偽装・偽造・詐欺は思想信条表現の自由とは言わない!

 

このようなマスコミの対応は、一見すると、思想・信条・表現の自由の問題であるから当然のように思われがちですが、それは違います。ウソとデマについては、思想・信条・表現の自由の問題外の話と言わなければならないからです。公平・中立とは別の問題です。殺人者・犯罪者の言い訳を、あれこれの理由を言わせて認知するようなものです。以下放送法をご覧ください。

放送法を以下の内容を悪用しているものと言えます。憲法違反です。砂川判決を持ち出して集団的自衛権行使を正当化する高村氏に言わせれば、「ウゾとデマは言ってはならないと書いていないから許される」とで言うのでしょうか?

「目的」

第1条 この法律は、次に掲げる原則に従つて、放送を公共の福祉に適合するように規律し、その健全な発達を図ることを目的とする。

一 放送が国民に最大限に普及されて、その効用をもたらすことを保障すること。

二 放送の不偏不党、真実及び自律を保障することによつて、放送による表現の自由を確保すること。

三 放送に携わる者の職責を明らかにすることによつて、放送が健全な民主主義の発達に資するようにすること。

(国内放送等の放送番組の編集等)

第4条 放送事業者は、国内放送及び内外放送(以下「国内放送等」という。)の放送番組の編集に当たつては、次の各号の定めるところによらなければならない。

一 公安及び善良な風俗を害しないこと。

二 政治的に公平であること。

三 報道は事実をまげないですること。

四 意見が対立している問題については、できるだけ多くの角度から論点を明らかにすること。(引用ここまで

日本国憲法

第十一条  国民は、すべての基本的人権の享有を妨げられない。この憲法が国民に保障する基本的人権は、侵すことのできない永久の権利として、現在及び将来の国民に与へられる。

第十二条  この憲法が国民に保障する自由及び権利は、国民の不断の努力によつて、これを保持しなければならない。又、国民は、これを濫用してはならないのであつて、常に公共の福祉のためにこれを利用する責任を負ふ。(引用ここまで

それでは、「おしつけ憲法」論の大ウソと改憲論のデタラメを再度検証してみます。改憲論の主張は、以下の三つにまとめられます。

一つは、「占領下につくられた」「国民が自主的につくったものではない」から「自分たちでつくるのだ」論となります。この言葉は、あまりに抽象的・一般的です。歴史的経過や事実など、中身はありません。中身を知らなくても、街頭インタビューに答えられる内容です。

「占領下」でつくられたのは「事実」ですが、スリカエがあります。それは、「押し付け」られる前の大日本帝国憲法と現行憲法の違いは何か。現行憲法の制定の経過と中身について、どこの何が「おしつけ」なのか、曖昧・不問して、国民に訴えているのです。天皇、憲法九条、国民の人権、議会、地方自治、司法などなど、どこの何が「押し付けられた」ものか、自分たちでつくると言いますが、どこの何を自分たちでつくるのか曖昧です。

それが自民党の発表した改憲案であれば、あれこれと、「ためにする」「理由」などを言わず、正々堂々と議論すれば良いのですが、それは回避しているのです。

本来であれば、現行憲法に対置してつくったはずの自民党の改憲案を、正々堂々と議論に付し、これに賛同する国民を増やし、それを支持する国会議員を増やし、その改憲案を国会に発議し、国民投票にかけるべきなのです。その手続きは、憲法に明記されているのです。それをやらないで、手練手管、策謀しているのです。

憲法第96条の要件ハードルを低くしたり、個別的自衛権と縦断的自衛権をごちゃごちゃにしたり、砂川判決を持ち出したり、「当初は限定的に」などなど、九条はそのままにして、その解釈を限りなく本文の解釈をスリカエていくのです。いわば土俵際に追い詰められた力士が、自分で勝手に土俵を作って、押し切られそうになると、自分で勝手に土俵をつくって、土俵の輪を広げていっているようなことを平然とやっているのです。

二つ目は、憲法は「古くなった」「時代にあわなくなってきた」論です。だから「変える」論となるのです。この言葉、まるで「女房と畳は新しい方が良い」論と同じです。憲法の中身など知らなくても答えられる内容です。論外でしょう。大日本帝国憲法、天皇制は、もっと古い!でもこういうと「伝統」だと切り替してくるのです。まさに「ためにする」大ウソ・スリカエだということになります。

三つ目は、中国や北朝鮮、テロの「脅威」に「九条は対応できない」論です。だから、「九条を変えて国防軍を持てるように」「日米軍事同盟を強化し」「集団的自衛権行使を認めろ」論となるのです。「軍事抑止力」論です。しかし、これでは、「抑止力」「ゲーム」は限りなく熾烈になってしまいます。中国や北朝鮮にしてみれば、日米軍事同盟は「脅威」です。だから「抑止力」を強化するのです。

これでは日本の立場と同じです。「軍事抑止力」の強化は軍事費の負担が増していくのは、日本が軍事費の増加を批判している中国を見れば、またアメリカを見れば明らかです。財政難を抱え、財政危機の解消と社会保障の充実のためとして、国民の不安と不賛成、批判を無視して消費税増税をやりましたが、これでは10%どころの話ではありません。国民にどう説明するのでしょうか。

こんな簡単なことをスルーして、安倍政権の言い分が日々垂れ流され、改憲派の主張が正当化されているのです。

サンデーモーニング 2014年5月4日放送 8:00 - 9:54 TBS

http://datazoo.jp/tv/%E3%82%B5%E3%83%B3%E3%83%87%E3%83%BC%E3%83%A2%E3%83%BC%E3%83%8B%E3%83%B3%E3%82%B0/721028/3

出演者 唐橋ユミ 張本勲 浅井慎平 水野真裕美 寺島実郎 橋谷能理子 岸井成格 関口宏 伊藤友里 ハリス鈴木絵美 遠藤誉 富坂聰 萱野稔人 鈴木桂治 

(特集)考

・憲法日本国憲法が施行されて67年の憲法記念日となった3日、各地で憲法に関する催しや集会が開かれた。安倍政権発足以来にわかに高まった憲法改正の議論。街では「よくわからない」という人も多い。中曽根康弘元首相は「今の憲法はマッカーサー占領下で作られた憲法」などと発言したが、街でも今の日本国憲法はアメリカから押し付けられたという意見があがった。日本国憲法は、GHQが憲法改正を示唆し、政府は大日本帝国憲法に近い内容で改正案の検討を行った。これに不満を持ったマッカーサーはGHQ民政局に草案づくりを指示し、その際「天皇は国のヘッド」「戦争を放棄・陸海空軍は認められない」「封建制度は廃止される」という3つの条件を記した書面を示した。

キーワードダグラス・マッカーサー中曽根康弘大日本帝国憲法安倍内閣憲法改正日本国憲法連合国軍最高司令官総司令部

(特集)考

・憲法GHQや政府とは別のところで起きていた、憲法改正をめぐる動き。それは日本人の学者などを中心とする民間グループによる独自の改正案発表の動きだった。その中には国民主権など現行の憲法につながるものもあり、GHQ民政局も参考にした。こうした作られた改正草案は最終的に日本の国会で承認・成立した。日本は1952年のサンフランシスコ平和条約発効を期に、独立国としての国際社会への復帰を許された

キーワード サンフランシスコ平和条約憲法改正日本国憲法連合国軍最高司令官総司令部

「アメリカが日本に「昭和憲法」を与えた真相」著者の日高義樹さんは、「占領軍が作った憲法の下の日本は占領当時と同じ。同じならば中国、朝鮮、韓国などは、日本は我々の言うことを聞けと、慰安婦問題、南京事件など済んだ話を際限なく繰り返している。これをやめるには憲法を変えて日本が新しい国であることを世界に示さなければいけない。日本の力だけで存在していくためには憲法9条を変えて、日本の力で日本を守る。日本を中心に新しい組織・世界を作ると表明すべき」と述べた。

「天皇と日本国憲法」著者のなかにし礼さんは、「国民が天皇陛下とともに憲法制定、公布、施行を喜んだという事実を忘れてもらっては困る。この平和憲法は300万人の死者の血と涙によって得たもの。日本は戦争放棄の9条のない憲法を改めるよう各国に運動を仕掛ける。これが日本のやるべき仕事でそれこそが世界貢献、積極的平和活動」と述べた。

キーワードアメリカが日本に「昭和憲法」を与えた真相中国北朝鮮南京事件天皇と日本国憲法、 反戦と抵抗のための文化論従軍慰安婦問題日本国憲法日本国憲法第9条韓国

(特集)スタジオトーク

寺島実郎氏は、「米軍基地はいつまでもいてもらいたいなんて空気の人が一方で憲法だけは主体的に変えたいと言っているこの屈折感。21世紀どんな時代にするのか考えた時に日本はどんな憲法を持っているのかというのが一番重要な論点。日本国憲法が持っている理念の価値は今高まっている。」と述べた。

浅井慎平氏は、「成立の経緯を知ることは大事。結果として我々が受け入れた憲法の理念というのは、人間の理想の憲法であった部分は大きい。それを押し付けられたという言葉で変えるのではなく、本当のところどうなんだという議論をしなければならない。憲法を変えない新しさみたいなものが出てくれば。」などと述べた。

ハリス鈴木絵美氏は、「議論の場所をどんどん増やすことは重要。若い人にも憲法について考えるきっかけをどんどん与えていかないと。」とコメントした。

萱野稔人氏は、「確かに占領下で憲法を作るのは異例。その一方で70年近く日本で受け入れられてきたことも重要。この事実が憲法に正当性を与えていると考えるべきで、それに比べると制定過程はそれほど重要ではない。」などとコメントした。

キーワード 日本国憲法

(エンディング) エンディングトーク岸井成格氏は、「押し付けられたということについては見方が分かれる。自民党は憲法制定を謳っているが、その主流と言われる人たちは押し付けどころか積極的に戦争放棄の9条をはじめとした憲法を大事にするという立場をとった。新憲法と、サンフランシスコ平和条約による独立と、安全保障は日米安保条約でという3つが日本の戦後の国家の骨格。」などとコメントした。

キーワード 日本国憲法

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巨大地震誘発?前触れ!?しかし安倍首相と政府、マスコミの反応は?韓国報道と重ねると見えてくるのは

2014-05-05 | マスコミと民主主義

今朝の地震報道を見て、「またか」と思いました。昨年のフクシマの汚染水垂れ流しの時以来、安倍首相の災害対応のトンチンカンぶりについて、この間何回も指摘してきました。今日も同じでした。憲法記念日に式典開催をサボって海外に逃亡する安倍首相や閣僚がの動向をマスコミはスルーしているのです。

連日韓国の沈没船報道と、パククネ政権の対応を問題視する報道の視点と比べると、あまりの可笑しさに、記事を書いておくことにしました。

時事通信 東京都心で震度5弱=伊豆大島近海が震源-13人けが、気象庁「余震に注意」

5日午前5時18分ごろ、伊豆大島近海を震源とする地震があり、東京都千代田区で震度5弱の揺れを観測したほか、東北から中国地方の広い範囲で震度1以上の揺れが起きた。・・・・(引用ここまで

09:46 東京地震、一般向け緊急速報は発表せず=技術…

09:45 「首都直下」と違う仕組み=深いプレート内で…

09:42 東京都心で震度5弱=伊豆大島近海が震源-1…

05:43 官邸に連絡室設置

政府は5日朝、伊豆大島近海を震源とする地震の発生を受け、首相官邸危機管理センター内に官邸連絡室を設置した。被災状況などの情報収集を行う。(2014/05/05-05:43)

【共同通信】 安倍首相、パリでモナリザ鑑賞 ルーブル美術館訪問  05/05 09:04   

【パリ共同】安倍晋三首相は4日午後日本時間5日未明)、フランス・パリのルーブル美術館を訪問し、イタリアの画家レオナルド・ダビンチの代表作「モナリザ」などを鑑賞した。美術館関係者から、日本企業の技術が展示に生かされていると説明を受けた。

 首相は、ギリシャを象徴する「ミロのビーナス」やドラクロワの「民衆を導く自由の女神」など、ルーブル美術館を代表する作品を楽しんだ。 その後、首相はファッションデザイナー高田賢三氏や建築家坂茂氏らパリで活躍する日本人と夕食会を開き、日本文化を海外に売り込む「クールジャパン戦略」について意見交換した。(引用ここまで

 この報道の時間帯に注目です。時事通信は、共同通信の記事と同じ記事は配信していませんでした。この共同通信の記事には、地震のこと、官邸の対応が、どのような経過でおこなわれたか、これでは判りません!熊本の鳥インフレの時、安倍首相はゴルフ中でしたが、これまでと違って、すぐ対応しました。マスコミも、これまでと違ってすぐ、この対応を報道しました。

 しかし、今回は、何も報道していません!こうした報道の仕方に、アンフェアーを感じるのは愛国者の邪論だけでしょうか?

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