愛国者の邪論

日々の生活のなかで、アレ?と思うことを書いていきます。おじさんも居ても立っても居られんと小さき声を今あげんとす

「福島」の事実は、国民に公平に知らされているか!マスコミの事実隠蔽と風化が風評をつくり被害を招く!

2014-05-18 | ゲンパツ

 

事実を隠蔽するマスコミの実態はここにあり!

政府とマスコミが、安倍首相の言うように、正確な情報を分かりやすく伝えていれば、「風評」は起こるはずがないことは明らかです。そのことで「被害」を防ぐことができることも当然なのです。福島の到達点、何が変わり、何が変わっていないのか、改善していくためには、何が問題か、そのことを国民に報せる責任があることは、福島で、安倍首相自身が語ったことでした。 

ところが、ここにすでに大ウソが浮き彫りになったのです。

 福島鼻血問題をとりあげた森まさこ大臣が安倍首相に同行していたのに!

再稼動容認の自民党の公約違反も追及しないマスコミ!

まず第一に、福島「鼻血」問題を国会で取り上げていた森まさこ消費者大臣を、実は、安倍首相自身が同行させていたことは、マスコミ報道のなかでハッキリしているのです。その張本人がいる前で、「美味んぼ」の「鼻血」が「風評」だと言ってバッシングしているのです。マスコミは、この事態については、質問もしていないし、記事で追及もしていません。これが安倍政権の浮揚、信頼低下を防ぐ装置となっているのです。

もう一つあります。それは、再稼動を決めた安倍内閣について、福島県民は、議院選挙の際の公約を忘れることはできないはずです。こうした公約違反をしていながら、平然と福島を訪れ、「美味んぼ」バッシングしているのです。これは沖縄の基地を温存していながら「負担軽減」論でゴマカス手口と同じ構図です。民主主義の根幹が問われているのです。しかし、このことについても、マスコミは免罪しているのです。

朝日 現職対決、自民に軍配 森雅子氏「必ず福島を再生  2013年7月21日

「美味んぼ」キャンセル事件のウソを報道したマスコミこそ風評拡散!

次です。風評を広げているのはどっちか、すでに記事にもかきましたが、この記事は勝負あった!ということです。

「美味しんぼ」問題 県内温泉旅館などで団体旅行キャンセルも (福島14/05/13)
http://www.fnn-news.com/localtime/fukushima/detail.html?id=FNNL00012104

旅館関係者によると、美味しんぼの表現を気にした保護者の反対、県外の学校の団体客数百人が、宿泊をキャンセルしたという。ほかにも、漫画の影響とみられるキャンセルが10件ほど確認されていて、温泉街からは怒りの声が上がっている。つたや旅館(飯坂温泉)の佐藤 ひとみさんは「今まで、一生懸命頑張ってきたことが、台無しになってしまいかねないので、本当にやめてほしいと思います」と話した。福島を代表する「円盤餃子(ギョーザ)」の店では客足が戻っていて、2014年は、2013年より1割ほど売り上げが増えている。(引用ここまで

【デマ注意】「美味しんぼの影響で旅館の予約を団体客がキャンセルした」という情報はデマ!観光協会「キャンセルは数件だけ」

福島民友ニュースが5月15日に報道した記事によると、この数日間で発生した旅館のキャンセルは数件程度しか無かったとのことです。また、「大人数が宿泊する大口のキャンセルはなかった」とも福島の観光協会は取材に対して話しています。つまり、テレビで報道されているような数百人規模のキャンセルどころか、数人規模のキャンセルも殆ど無かったのです!これは大変な問題で、風評被害等と言ってあれだけ「美味しんぼ」を叩いていたマスコミやネットメディアの方が、風評被害に繋がる情報を流していたということになります。私は別にデマを流した方を「風評被害」とか言って攻めるつもりはないですが、今まで美味しんぼをあれだけ叩いていたのに、何も謝罪しないのは理不尽だと感じました。人間は流行に流される性質を持っているので、「福島で旅館のキャンセルが相次ぐ」と報道すれば、それだけで影響が発生します。放射能汚染は事実なのに、全く事実無根の情報を流しておいて、そのままというのはどうかな?と思います。(引用ここまで

☆「福島の温泉地で宿泊キャンセル」報道 「美味しんぼ騒動」風評被害が出始めた?
http://www.j-cast.com/2014/05/14204745.html

 ウソとデマを流しているのは、どっちか、「美味んぼ」の次がどのように書かれているか、注目です。それにしても、以下の記事は、安倍首相が福島で語ったことが、ウソだったことを証明しました。この事実を、マスコミ記者は、安倍首相に突きつけ、質問すべきです!

【共同通信】 福島の子ども甲状腺がん50人に 県、放射線の影響調査 2014/05/18 02:35http://www.47news.jp/CN/201405/CN2014051701001676.html

福島県の全ての子どもを対象に東京電力福島第1原発事故による放射線の影響を調べる甲状腺検査で、対象者の約8割の結果がまとまり、がんの診断が「確定」した人は県が今年2月に公表した数より17人増え50人に、「がんの疑い」とされた人が39人(前回は41人)に上ることが17日、関係者への取材で分かった。県内の震災当時18歳以下の約37万人を対象に県が実施。今年3月までに1巡目の検査が終わり、4月から2巡目が始まっている。チェルノブイリ原発事故では4~5年後に子どもの甲状腺がん増加が確認された。このため県は、今後がんが増えるかどうかなど、放射線の影響を調べる。(引用ここまで

共同通信の関連記事

安倍首相「風評対策を強化」 情報発信の在り方検討【福島民友新聞】

「原発再稼働はやめるべきだ」【新潟日報】

4年ぶり古里で歓声 都路の岩井沢小が運動会 青空の下、児童元気に【福島民報】

スポーツで子ども健全育成 郡山復興シンポ【福島民報】

被災者の心のケア情報交換 福島で学会 「職員の15%うつ病」発表も 【福島民報】

首相、本県の現状に理解 医大や仮設住宅、除染現場視察 【福島民報】

「正しい情報が大切」 首相、福島市の県立医大視察【03)47トピックス - 47NEWS(よんななニュース)】

「根拠ない風評には国として全力を挙げ対応する必要」 美味しんぼ描写に首相

「正しい情報が大切」 首相、福島市の県立医大視察 引用ここまで

 

鼻血はあった!この事実を福島も政府の何故問題にしない!

安倍首相関連の記事が氾濫することで、応援していることが判ります。では次です。以下の専門家の指摘は、全てのマスコミがとりあげていないことです。ご覧ください。 

Tetsunari Iida - 【鼻血問題に関する西尾正道北海道がんセンター名誉委員長西尾正道.

フォローするフォロー中飯田 哲也5月14日 21:59 · 編集済み · .【鼻血問題に関する西尾正道北海道がんセンター名誉院長の見解】

西尾先生ご本人の了解を得て、西尾先生の見解を全文を掲載いたします。飯田も原子力を学んだ大学で「ICRP洗脳」されていましたが、ICRP洗脳が抜けた今は、西尾先生の見解に納得できます。

要旨は、以下のとおりです(括弧内は飯田の補足)。

・事故後は鼻血を出す子どもが多かったことは事実

 (だから、御用学者はその時は沈黙を守っていた)

・ICRP(の急性被ばく)の論理では説明できない

 (だから、ヒステリックに否定する御用学者、守旧メディアが多い)

・放射性のチリによる準内部被ばくで鼻血などの影響は十分にあり得る

 (報道ステーションや朝日社説は「内部被ばく」と「低線量被ばく」を取り違えている)

・非科学的なICRP信奉者は、自分たちの都合のよい内容だけを科学的と称する発言

_________________________________________________

鼻血論争について 2014年5月14日 北海道がんセンター 名誉院長  西尾正道

巷では、今更になって鼻血論争が始まっている。事故後は鼻血を出す子どもが多かったので、現実には勝てないので御用学者は沈黙していたが、急性期の影響がおさまって鼻血を出す人が少なくなったことから、鼻腔を診察したこともない放射線の専門家と称する御用学者達は政府や行政も巻き込んで、放射線の影響を全否定する発言をしている。

しかし、こうしたまだ解明されていない症状については、根源的に物事を考えられない頭脳の持ち主達には、ICRPの基準では理解できないのです。ICRPの論理からいえば、シーベルト単位の被ばくでなければ血液毒性としての血小板減少が生じないので鼻血は出ないという訳です。

しかしこの場合は、鼻血どころではなく、紫斑も出るし、消化管出血も脳出血なども起こります。しかし現実に血小板減少が無くても、事故直後は鼻血を出したことがない多くの子どもが鼻血を経験しました。伊達市の保原小学校の『保健だより』には、『1学期間に保健室で気になったことが2つあります。 1つ目は鼻血を出す子が多かったこと。・・・』と通知されています。またDAYS JAPANの広河隆一氏は、チェルノブイリでの2万5千人以上のアンケート調査で、避難民の5人に1人が鼻血を訴えたと報告しています。こうした厳然たる事実があるのです。

この鼻血については、次のように考えられます。通常は原子や分子は何らかの物質と電子対として結合し存在しています。セシウムやヨウ素も例外ではなく、呼吸で吸い込む場合は、塵などと付着して吸い込まれます。このような状態となれば放射化した微粒子のような状態となり、湿潤している粘膜に付着して放射線を出すことになります。そのため一瞬突き抜けるだけの外部被ばくとは異なり、準内部被ばく的な被ばくとなるのです。

微量な放射線量でも極限で考えると、原子の周りの軌道電子を叩きだし電離を起こします。この範囲が広範であれば、より影響は強く出ます。被ばく線量もさることながら、被ばくした面積や体積がもろに人体影響に関与します。

事故後の状態では、放射性浮遊塵による急性影響が真っ先に出ます。放射性浮遊塵を呼吸で取り込み、鼻腔、咽頭、気管、そして口腔粘膜も含めて広範囲に被ばくすることになりますから、最も静脈が集まっている脆弱な鼻中隔の前下端部のキーゼルバッハという部位から、影響を受けやすい子どもが出血することがあっても不思議ではありません。

また咽が痛いという症状もこうした機序によるものです。この程度の刺激の場合は粘膜が発赤したりする状態にはならず、診察しても粘膜の色調変化は認められないが、粘膜の易刺激性が高まるため、広範な口腔・咽頭粘膜が被ばくした場合は軽度の痛みやしみる感じを自覚する訳です。

受けた刺激を無視し、採血や肉眼的な粘膜炎所見などの明らかな異常がなければ、放射線が原因ではないとして刺激の実態をブラックボックス化するICRPの盲信者は科学者としては失格です。ICRPの健康被害物語では現実に起こっている被ばくによる全身倦怠感や体調不良などのいわゆる「ぶらぶら病」も説明できません。そのため何の研究や調査もせずに、精神的・心理的な問題として片付けようとする訳です。今後、生じると思われる多くの非がん性疾患についても否定することでしょう。鼻血論争は、未解明なものは全て非科学的として退け、自分たちの都合のよい内容だけを科学的と称する非科学的なICRP信奉者の発言の始まりでしかないと思います。(引用ここまで 

以下関連する記事をご覧ください。貴重な問題提起をしていると思いましたので掲載しておきます。 

鼻血は低い線量でも広範な粘膜が被ばくした場合は出ても不思議ではありません」西尾正道氏2014年5月8日 

TBSが美味しんぼの福島報告を全面否定する番組を報道!「鼻血と被ばく2014年5月1日

中村ゆきつぐ 美味しんぼ鼻血問題 医療の不確実性 医師達の学説 不毛な戦い2014年05月17日 12:00http://blogos.com/article/86577/

中村ゆきつぐ 美味しんぼ鼻血論争 言いようのない不安からの不信感 2014年05月13日 18:00http://blogos.com/article/86354/

北村隆司 笑って済ませられない『美味しんぼ』騒動 2014年05月16日 10:28http://blogos.com/article/86516/

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フクシマで風評原因の張本人が「いわれのない風評被害を払しょくをしていく」と言って批判もされない日本!

2014-05-18 | ゲンパツ

安倍首相が福島を訪問したのは何故か!その異常さにあるものは!

安倍首相、売れ行き良好の「美味んば」の内容がよほど堪えたのでしょうか。それとも懸命な努力をしている福島県民のことを慮ったからでしょうか。いや、いや、それともこの「美味んぼ風評旋風」が広がると、原発再稼動と輸出に支障が出てきて、アベノミクス成長戦略の失敗につながると、恐怖・怒ったからでしょうか、今日福島に足を運び、最大限のパフォーマンスをやってくれました。以下のニュースをご覧ください。安倍首相のネライを代弁しています。

テレ朝 原発事故の風評被害払拭へ 国際広報を強化 (04/26 20:11)http://news.tv-asahi.co.jp/news_politics/articles/000004387.html

政府は、原発事故による風評被害の払拭などに向けて総理官邸が中心となり、海外への情報発信を強化する方針を確認しました。
菅官房長官:「日本は、海外と比較して日本から発信する情報が少ない、情報の仕方があまりにも一元化されていない。戦略的に日本の大事なことを海外に発信していく
 これまで、政府の広報活動は各省庁がそれぞれで行うなど「縦割り」の弊害が指摘されています。そのため、政府は国際的に重要な課題については、官邸が中心的な役割を果たしながら情報を発信していく方針を確認しました。具体的には福島第一原発事故による農産物などの風評被害の払拭に向けた広報や、「アベノミクス」と呼ばれる政権の成長戦略などの経済政策を重点的に情報発信することにしています。(引用ここまで

しかも、安倍首相の応援団のテレビは、最大限の応援団ぶりの報道をしました。NHKは2回、日本テレビは1回、TBSは1回、フジテレビは2回、テレビ朝日は2回、テレビ東京は1回、と、実に丁寧に報道しました。この内容が全国で撒き散らされたのです。その内容については、すでに掲載しておきました。

このニュースを視た国民は、「安倍首相は福島の県民に寄り添って頑張ってるな」と思ったことでしょう。同時に「美味んぼ」の「鼻血」のデタラメさに憤りを感じた人がたくさん出たことでしょう。「復興の努力をしている福島県民に失礼だろう!」と怒ったことでしょう。そうして福島は、「もう安全なんだ」と思った国民もいたことでしょう。NHKは、安倍首相の福島訪問のニュースとは別のニュースとして、子どもらが外で運動会をしている映像を流していました。風評被害を払拭するための資料としてはグッドタイミングでした。 

福島の安全性は解決したか?

「福島」の「事実」を指摘することは「風評」拡散犯か?

「風評」が起こる根本原因の解明と改善こそ、議論されるべき!

安部式「風評」論の土俵を垂れ流すマスコミのスリカエ!

しかし、果たして「福島」は、本当に「安全」でしょうか。いや、こんなことを言うと、「福島」の県民に叱られそうです。「福島」が「『危ない』などと、デタラメを言うな!」と。そう言われると「申し訳ありません!」と言うしかありません。ここに一つの問題のポイントがあります。二つは、「福島」と人括りにするところが良くないのでしょう。「福島原発周辺」と言えば良いのでしょうか。「汚染地域とその周辺地域」と言えば良いのでしょうか。福島からかなり離れたホットスポットとなった地域はどう表現したら良いのか、難しいところです。

いずれにしても、あの東日本大震災のなかで起こった津波と原発に象徴される被害と悲劇に対して懸命に頑張っている者に対して「失礼だ」という考えを強調されると、何も言えなくなってしまう現在の日本の状況は、果たして、どうでしょうか。問題ナシなんでしょうか。健全と言えるでしょうか。フクシマの様々な問題を指摘することは、復興の妨げになる、頑張っている人への冷や水を浴びせる失礼・無礼なことなんでしょうか。

どうも、その点は違うのではないかと思うのです。特に復興が遅れていることなどを指摘する分については、叱責などはされませんが、この原発問題に係る「風評」問題については、いわゆる「風評被害」が加わってくることから、シビアな問題となっているのです。「害」、すなわち経済的「害」が加わるからです。食っていけなくなるからです。だから、このことそのものは当然の反応と言えます。だから「風評」によって「害」を受けた側からすれば許せないことは当然です。そういう意味では、「風評」によって生じる「害」は、あってはならないことだと思います。

このことをまず確認しておいて、では。その「風評」を垂れ流す側の問題は何か、ということです。この「風評」=デマを意識的に垂れ流すことが許されないことも当然です。この間の記事にも書きましたが、安倍首相やマスコミが再三再四強調している、この「風評」です。これが発生している最大の要因はどこにあるのか、ということを抜きにして、「風評」問題を語ることはできないのではないかということです。このことがスリカエられているというのが、愛国者の邪論の主張です。

今回の問題も、「美味んぼ」が「風評」を垂れ流したかのようにスリカエられています。実に巧妙です。姑息です。順番が違っています。「風評」は「美味んぼ」以前に発生しているのです。今回大騒ぎしているのは、「風評」の「助長」です。それにしても、問題あり!です。

垂れ流されている「風評」の影響を受けて、福島県を避難した人や福島県の食物などを購入しない人を批判することは簡単です。しかし、それらの人が、「風評」意識・感情を抱くようになるためには、いくつかの要因があるはずです。その点について、解明せず、「頑張っている人に冷や水を浴びせるトンデモナイ輩」式の叱責・批判は、妥当でしょうか、ということです。

こうしたことが、マスコミで報道されないまま、安倍首相式の「風評被害」論が垂れ流されているのです。これは憲法の平和主義を使って対話を深めていくのではなく、中国や北朝鮮の「脅威」を煽ることと同じ思想と論理です。この手口こそ、現在日本の思潮の最大の問題点です。これが民主主義でしょうか。国民主権でしょうか。

 福島の実態を検証し、国民に正確に伝えろ!

福島の「風化」現象は誰の責任か!「風化」こそ、「風評」の原因!

そこで、愛国者の邪論なりに、今回の「美味んぼ」「風評」「助長」問題をとおして、そもそもフクシマの実態はどうなっているのか、もう一度考えてみました。

1.「福島」の汚染地域、除染された地域、「帰還」地域は本当に安全か、という問題です。野山に、特に山に撒き散らされ汚染された地域の放射性物質は、そこに留まっているのか。動いていないのか。今後も動かないのか。

2.日々事故続きの福島原発はコントロールされているか。溜まってきた汚染水は安全か。今後どれだけ溜まっていくのか。廃炉に向けてどのような安全対策が講じられているか。

3.汚染水を海に流すという方針が決められましたが、大丈夫か。外国から批判されないか。これは「風評」にならないか。

4.福島原発で懸命に働いている労働者の健康は大丈夫か。現在どうなっているのか。

5.外部・内部被曝を含めて放射性物質に汚染されてしまった人たちはどれだけいるのか、その人たちの健康は管理されているのか。今後の健康問題の支障など、本当に大丈夫と言えるか。

6.外部・内部被曝を含めて放射性物質に汚染され地域の住民のホンネと悩みは集約され、公表され、改善されているのか。

7.福島の復興の計画・目途はどこまで具体化されているのか。

などなど、上げればキリがありません。

8.そして、何より福島の、県民の努力によってすすめられてきた、3.11以前の福島(汚染地域?)と3.11後の現状、その回復の実態と未回復の実情の区別はリアルに国民に提供されているでしょうか。

9.以上あげてきた疑問は、福島の県民だけでなく、日本国民全体が、「福島」の真実(の知識)として享受・共有できて、確認できて、日本国民の中に徹底されてはじめて「風評」が起こる必然性がなくなるのだと思います。このことが今回の最大のポイントではないでしょうか。 

その点で、安倍政権と福島県、各自治体、関係機関、マスコミの果たす役割は大きいと思います。国民に情報を正確に伝えるマス・メディアの役割を持っているからです。国民の「風評」の根拠は、関係機関から流される「情報」によって形成されるからです。しかし、フクシマの「風化」が叫ばれていることにみるように、フクシマの事実・実態は、「情報」として、国民に届けられていないというのが真実なのです。 

以上の視点に立つと、安倍首相の発言は、いつものことですが、実は、恐ろしい発想・思想を胸の奥に忍ばせているということが、改めて浮き彫りになりました。

安倍首相の発言にみる危険な思想の証拠記事!

福島を利用して政権浮揚を図り、憲法改悪を推進する不道徳鮮明!

そこで以下、テレビで流された安倍首相の問題発言を掲載しておきます。

1.NHK

(1)大学の職員に対し、「県民の不安を取り除くため、正しい情報を出していくことが大切だ。政府の情報の出し方を検証し、分かりやすく情報を出したい」

(2)意見交換の場で、「地震発生以来、県民の健康管理や健康相談に尽力していただき感謝している。皆さんと共に協力して健康管理のバックアップをしていきたい」

(3)農家の男性に「風評被害に悩んでいるだろうが、払拭するため、しっかりと頑張っていく」

(4)一連の視察のあと、…記者団に対し、「福島の復興は政権の最重要課題だ。着実に前進しており、いよいよ新しい段階に入ってきた」

(5)記者団が漫画「美味しんぼ」に福島第一原発を訪れた主人公らが原因不明の鼻血を出す場面が描かれたことなどへの受け止めを質問したのに対し「根拠のない風評を払拭していくためにも、県民や国民が必要としている正確な情報を分かりやすく提供できるよう力を尽くしていきたい」

2.日テレ

県立医科大学を訪れ「根拠のない風評に対しては、国として全力をあげて対応していく必要がある」

3.TBS

(1)福島県を訪れ、復興に取り組む現場を視察するとともに、風評被害を払拭するために「正確な情報をわかりやすく提供していく必要性がある」と改めて訴えました。

(2)県立医科大学を視察したほか、温泉街や稲作農家など、復興に取り組む現場を見て回りました。視察後、安倍総理は「正確な情報をわかりやすく提供していくことに力を尽くしていきたい」と述べ、

(3)漫画「美味しんぼ」の中で放射性物質と健康被害を関連付けた表現が問題となっていることについて…「根拠のない風評に対しましては、国として全力を挙げて対応していく必要があると思います。既に根本大臣のもとにあるタスクフォースを開催をいたしまして、全省的に検証、対応していきたいと思います」

4.FNN

(1)福島市を訪れ、福島第1原発事故による放射線の影響や、風評被害の払しょくに向けた取り組みを視察し「皆さんが、歯を食いしばって、今日までやってきていただいたおかげで、だんだん、福島の皆さんも、この福島県で頑張っていこうという気持ちになってきたと思います」

(2)福島県立医科大学を訪れ、甲状腺検査について説明を受け、「福島の方は心配になる。情報を出していくことが大切だ」

(3)安倍首相は「われわれ、風評被害を払しょくするためにも、しっかりと頑張っていきます」と述べた。

(4)さくらんぼ農家を訪れ、「取れたてですから、甘くておいしいですね。いわれのない風評被害を払しょくをしていく。」

(5)県民を対象に健康管理調査を行っている福島県立医大で、甲状腺検査などについて説明を受け…「甲状腺の状況につきましても、健康状況についても、ほかの県とは違いがないという話を伺いました」

(6)漫画「美味しんぼ」の中の原発事故の健康への影響に関する表現が問題になったこともあり、安倍首相は、「正確な情報」の重要性を強調した。

(7)安倍首相は「今後、政府としては、根拠のない風評を払しょくしていくためにも、しっかりと正確な情報を提供していく」

6.テレ朝

(1)福島県立医科大学を訪問し「甲状腺の状況、健康状況についても他の県とは違いが無いと伺いました。しっかりと、分かりやすく、正確に伝えていきたい」

(2)県立医科大学で甲状腺検査の様子などを視察し「放射性物質に起因する直接的な健康被害の例は確認されてない。根拠の無い風評を払拭していくためにも、しっかりと正確な情報を提供していく、分かりやすく提供していく」

(3)安倍総理は、漫画「美味しんぼ」の問題も意識しながら、健康被害は出ていないと強調

7.時事通信

福島市内で記者団に「根拠のない風評を払拭していくため、正確な情報を分かりやすく提供し、国として全力を挙げて対応していく」

8.共同通信

(1)漫画「美味しんぼ」で主人公らが東京電力福島第1原発を訪問した後に鼻血を出す場面が描写されたことに関し「根拠のない風評に対しては国として全力を挙げて対応する必要がある」

(2)原発事故によって住民の健康不安や、農作物、観光産業への風評被害が出ていることに「根拠のない風評を払拭するため分かりやすく情報を提供する」と強調。「政府として今までの伝え方で良かったのかを検証し、正確に情報提供したい」(引用ここまで

どうでしょうか。以上マスコミによって垂れ流された安倍首相の発言から考えられることを、以下まとめてみました。ご覧ください。

福島の「風評」「被害」の原因をアベコベに、スリカエる手口ここにあり!

1.マスコミの質問と書き方が、「美味んぼ」以前と以後の「風評」と「被害」をゴチャゴチャに報道していることに注目です。ゴマカシ・スリカエに協力・加担しています。大ウソを追認しているのです。トリックマスコミの本領発揮ということでしょうか。

2.そこで安倍首相が語っているキーワードは何か、です。「根拠のない風評」を「正確な情報」で「払拭していく」です。

(1)確かに「風評」とは「根拠のない」情報によって起こされる現象ですが、実は、そのウラには「根拠のある」「情報」によって引き起こされる現象でもあるということは、事実を見れば明らかです。それは、「正確な情報」を伝えていないということです。その点を安倍首相もマスコミもゴマカシ、「美味んぼ」に、その責任を負わせているのです。ここに安部首相とマスコミの姑息があります。

(2)フクシマの「風評」は、安倍首相発言のなかでもさえも認めるように、「美味んぼ」以前から発生しているのです。それが元になって、福島に「被害」を与えていることは明らかです。

(3)今回の安倍首相の福島訪問の段階で「美味んぼ」が撒き散らしたとされている「風評」の「被害」はどれだけのものがあるか、検証すべきです。おそらく、これこそ「風評」でしょう。

批判者を攻撃する身勝手な安倍首相の危険な思想が浮き彫りに!

3.しかも、こともあろうことか、「放射性物質に起因する直接的な健康被害の例は確認されてない」「甲状腺の状況につきましても、健康状況についても、ほかの県とは違いがない」し、「皆さんが、歯を食いしばって、今日までやってきていただいたおかげで、だんだん、福島の皆さんも、この福島県で頑張っていこうという気持ちになってきた」のに、「美味んぼ」によって「いわれのない風評被害」が撒き散らされているという安倍首相の腹の中を明らかにしたのです。

(1)安倍首相の思想は、自分は間違っていないとする思い込みと思い上がり、自惚れ、身勝手にあります。

(2)集団的自衛権行使容認論を披露した記者会見において、批判の声を「日本が再び戦争をする国になるといった誤解があります」と国民の批判を「誤解」と表現しました。この思想と「美味んぼ」「風評」「被害」問題に対する批判、非難は同じ思想と言えます。

(3)これは国家の最高為政者としてはあるまじき思想と言えます。安倍首相やマスコミが繰り返し批判している金正恩氏や習近平氏と同じではないでしょうか。ここに現代日本の大いなるスリカエ・ゴマカシ・大ウソ・トリックがあります。

4.また安倍首相は、「放射性物質に起因する直接的な健康被害の例は確認されてない」「甲状腺の状況につきましても、健康状況についても、ほかの県とは違いがない」し、「皆さんが、歯を食いしばって、今日までやってきていただいた」「地震発生以来、県民の健康管理や健康相談に尽力して」していただいた結果、「福島の復興は政権の最重要課題だ。着実に前進しており、いよいよ新しい段階に入ってきた」と述べていることそのものが、自画自賛、自己陶酔と言えます。

(1)確かに、福島県民が「尽力」してきたからこそ「着実に前身してきた」ことは、事実です。しかし、それは一面であって全面ではありません。もう一方の面、「福島の復興は政権の最重要課題だ」と述べているように、未解決の問題がたくさんあることを安倍首相自身が認めているのです。このことについては、全く不問なのです。

(2)安倍首相の目には、汚染によって故郷や住まいを離れなければならない方々の様々な苦悩や仮設住宅住まいの方々、関連死で亡くならなければならなかった方々の無念や家族の思いなどは、この発言から見る限り、微塵もありません。自行正当化本能が浮き彫りになっているのです。

(3)本来は、政府もマスコミも、このような方々の声を日々、たくさん紹介し、全国的支援を図るべきです。そのようなことをしていれば、「風評」は起こらないのではないでしょうか。しかし、こうした方々の実情が紹介されないこと、すなわち震災の「風化」現象こそが、もう一つの「風評」要因です。そのことをゴマカシ、自分を正当化するために、「美味んぼ」が「風評」を撒き散らしたとスリカエるのです。これはトリックです。大ウソです。

安倍首相のゴマカシは安倍首相の言葉の中にたくさんあり!

事実は隠せない!だから、必死になって隠そうとする!

5.しかし、皮肉なことに、安倍首相を応援して安倍首相の言い分を垂れ流しているマスコミ報道の中に、そのゴマカシは、ものの見事に浮き彫りになっているのです。実は、このことが「風評」の根本原因となっているのです。その言葉をあげてみます。

(1)「福島の復興は政権の最重要課題だ。着実に前進しており、いよいよ新しい段階に入ってきた」という抽象的な言葉に、その大ウソが見られます。「新しい段階」とはどのような段階か、です。

この物言いも、アベノミクス成長戦略を「全国津々浦々に行き渡らせる」段階から、「三本の矢によって、日本経済は生まれ変わりました。7年前と比べて、景色は一変しました…日本は、今まさに、デフレから脱却しようとしている。こう申し上げて差し支えないと思います…活力あふれる日本経済が、再び帰ってきました。そして、その恩恵は、日本全体に、あまねく広がりつつあります。大胆な改革を断行する「条件」は、整いました。その判断のもと、先月、17年ぶりに消費税率を引上げました。」(OECD閣僚理事会 安倍内閣総理大臣基調演説平成26年5月6日)という思想と同じです。

日本国内の、国民生活の事実はどうでしょうか。全くの大ウソであることは明瞭ではないでしょうか。

(2)しかし、安倍首相は、そうは言っても、また「美味んぼ」を攻撃しても、不安を隠すことはできません。それは、「根拠のない風評を払拭していくため」に「正確な情報」

わかりやすく提供していく必要性がある」「分かりやすく提供し、国として全力を挙げて対応していく」としながら、「政府の情報の出し方を検証し、分かりやすく情報を出したい」「県民や国民が必要としている正確な情報を分かりやすく提供できるよう力を尽くしていきたい」「政府として今までの伝え方で良かったのかを検証し、正確に情報提供したい」と述べているのです。

(3)安倍首相の言うように福島が「新しい段階」に入っているのであれば、またその情報が正確に、分かりやすく、提供されているのであれば、更に言えば、県民や国民が必要としている情報が正確に伝わっているのであれば、「美味んぼ」などのマンガが描かれても、微動だにすることはないはずです。しかし、事実は、全く違って、慌てて福島を訪れたのではないでしょうか。 

国民の批判を恐れる安倍首相の盾になってかばうマスコミの犯罪性!

6.安倍首相の福島訪問が事前に知らされていれば、「いいとも」出演の時のような抗議行動が起こったはずです。安倍首相のこの間の行動で一貫しているのは、消費税増税時の三越買い物の時のように、国民の反対行動・抗議行動を恐れていることです。

7.最後に強調しておかなければならないことは、詐欺的情報を垂れ流す日本のマスコミの犯罪性について、です。

(1)安倍首相の言い分をそのまま垂れ流して、安倍首相の思想と論理、政策を説明する側に回っていることです。一方的な考えが国民にどのような影響を与えているか、世論調査・街頭インタビューの声を見れば明瞭です。

(2)しかも、安倍首相の言い分と真逆の意見や事実を紹介するという点で極めて消極的です。

(3)憲法の人権と民主主義の原則をものさしにした評価を加えるという点でも、極めて消極的です。今回の「美味んぼ」問題にしても、福島と国民に、憲法の原則を当てはめてみれば、

「知る権利」「報せる責任」「思想信条表現の自由」「幸福追求権」「生存権」「恐怖と欠乏から免れる平和的生存権」がどれだけ尊重されているか、具体化されているか、政府と行政と関係機関、マスコミの責務はどうなっているか、その点が曖昧にされているところに、最大の問題があります。

(4)意見の違いは、事実にもとづいて、国民的検証をしながら解決すべきところですが、その前に、マスコミを使ったバッシングが先行したのです。ここにデタラメ・スリカエ・大ウソによって安倍首相の言い分を一方的に国民に浸透させ、そのことで政権を応援するという手口が明らかになったということです。この手口は、消費税でも、集団的自衛権でも、憲法でも一貫しています。ここに日本の民主主義の危機的側面が浮き彫りになるのです。

(5)マスコミが、どこに、その起ち位置を置くか、それは戦前の経験を教訓にすれば、また戦争を煽ったアメリカのマスコミの経験を教訓にすれば、またソ連や中国、北朝鮮の国家統制の手口、情報管理の徹底化を教訓にすれば、明瞭です。国民の不幸を招くか、幸福を実現するか、明らかです。しかし、これも主権在民主義を掲げている日本にあっては、国民の動向しだいで決まるということです。

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