またまた麻生財務大臣不当発言!
辞任・罷免を要求すべし!
以下のニュースが配信されました。ほとんどのマスコミがとりあげていません。赤旗も、です。
しかし、この発言、麻生大臣の本質が改めて浮き彫りになりました。即刻辞任すべき、罷免すべきです。その理由は、
憲法違反浮き彫り!
一つは、すべて国民は健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する。国は、すべての生活部面について、社会福祉、社会保障及び公衆衛生の向上及び増進に努めなければならないという憲法25条に反しているからです。
二つは、恐怖と欠乏から免れ、平和のうちに生存する権利を有するという憲法前文の理念に反しているからです。
三つは、天皇又は摂政及び国務大臣、国会議員、裁判官その他の公務員は、この憲法を尊重し擁護する義務を負うという憲法99条に反しているからです。
四つは、「ぐうたらな人」が、働かない人、社会保険料や介護保険料などを支払わない人を指しているとしたら、そのような人が何故支払うことができていないのか、全く考慮していない、想定していないことそのものが問題です。それは、「すべて国民は、勤労の権利を有し、義務を負う」という憲法27条が保障されていないことをスルーしているからです。
五つは、こうした勤労の権利を保障せずして、「国民は、法律の定めるところにより、納税の義務を負う」とする憲法30条を履行することすら不可能にさせられていることをスルーしているからです。
六つは、そもそも、「すべて国民は、法の下に平等であって、人種、信条、性別、社会的身分又は門地により、政治的、経済的又は社会的関係において、差別されない」という憲法14条の原則を不当に、逆手にとったものであり、違反しているからです。
そもそも、「ぐうたらな人」とはどのような人を指しているのか、曖昧にしながら、社会保障の「恩恵」を受けていない、アベノミクスの「恩恵」や賃金アップの「恩恵」を受けていない国民の不満や政治不信を「ぐうたらな人」の責任に転嫁することを意図したもので、政治の怠慢と不徹底を棚に上げるものです。
医療費削減と抑制を自助=自己責任に転嫁!
このようなことを平然と言ってしまうことの意図は何か、です。
一つは、医療費の削減と抑制の推進を狙っているということ。
二つは、カネがないのだから、医療や介護にかかるな!と言っているようなものです。
三つは、「丈夫な人が病院や介護など施設にかかっていないのだから、我慢しなければ」と、高額医療費の恩恵や介護保険を申請しようとする人に対して「自助」=「自己責任」論を押し付けようとするものではないでしょうか。
何故こういう発言が平然と出てくるか。それは、以下の理由があります。
医療費削減・抑制を国民分断路線を煽ることで正当化!
一つは、麻生大臣は、巷間で言われている、「高い介護保険料を払っても、健康だから介護保険を使わない」「返してくれ」とか、「オレは丈夫な人間だが、病気になっている者だけが恩恵を受けている介護保険は問題だ」など、国民の中に沈殿している介護保険制度への不信感と国民分断によって形成されている国民の意識を前提にして述べているのでしょうか。
二つは、だからこの程度のことを言っても問題はないだろうということで、口が滑ったのかもしれません。
三つは、事実、質問者の西村議員も私も健康だなどと追認的発言をしています。勿論西村議員は「社会保障は支えあうものだ」との見解を述べてはいますが、抗議などはしていません。
四つは、失言・ホンネ発言で新聞に追及されている麻生大臣は、新聞などは信頼していないので読んでいないと発言。西村議員も、同調していることに視るように、新聞は事実を書かないものだから、逆に何を言っても許されるとの居直りがあったのだと思います。二人のやり取りを見ていて思いました。愛国者の邪論の見方ですが。ご確認を!
内部留保を問題にするならば、大企業優遇策を改善せよ!
内部留保は労働者の勤労の賜物だ!
麻生大臣は、医療費や介護保険など社会保障を産業として位置づけ、そのためには賃金をア上げなければならないと、連合の資料を使って春闘の賃金のアップ状態を述べるにあたって、企業の内部留保の使途について言及しています。その点では、賛同しますが、そもそも健康保険料などは、企業が折半するものです。その企業が非正規労働者を増やすことで、折半を回避している事実をどのように考えるか、この質疑では全く触れていません。医療費の歳入低下に、この正規労働者の激減と賃金低下が、大きな要素であることを検証しろ、ゴマカスな!ということです。
自民党政権、その後の自公政権によって、以上のような労働者の賃金雇用実態を低下・劣悪なものにしてきたこと、大企業優遇税制・金融・財政政策によって法人税減税をしてきたこと、内部留保を社会に還元してこなかったこと、違法な赤字国債の発行をし続けてきたことなど、そのツケが、歳入減となって、財政赤字を増幅させ、社会保障の削減、消費税増税となって、更に国民生活を苦しめていることなど、を考えると、麻生大臣の憲法違反と責任転嫁は許すことはできません。
不思議なことは、こうした問題発言をマスコミが取り上げていないことです。麻生大臣の失言・暴言は規定のものとするマンネリでしょうか。それとも、「新聞は事実を書かないから信頼していない」発言がプレッシャーになってしまったのでしょうか。呆れるばかりです。
内部留保の未活用は憲法違反だ!
因みに、大企業の内部留保は、財産権の内容は、公共の福祉に適合するように、法律でこれをさだめる」とした憲法29条に違反していることを強調しておかなければなりません。企業の内部留保は、労働者の勤労の権利と義務の賜物であることを、政府はスルーしていることです。明らかに二重三重の憲法違反であるということです。
麻生大臣の発想で問題と思ったのは、長野県の医療費の合計は、福岡県と比べると半分だと強調していたことです。こんな機械的な数字のマジック・トリックを強調して、医療費・社会保障の「不公平」を強調するのであれば、(勿論このことそのものは、先に述べた人間は皆平等という原則を規定した憲法違反・不当なことですが)一票の格差を早急に改善しろ!ということです。
麻生大臣の質疑の不遜・傲慢態度は退場に値する!
もう一つ強調しておきます。それはテレビの放映がないからでしょうか。麻生大臣は、足を組んで質問を聞いているのです。その態度は不遜でしょう。態度が悪い。その点では、安倍首相は、民主党の小西議員が質問をする際に、自分の背広のボタンを閉めないまま質問するのは失礼だなどと言って難癖をつけたことがあります。この視点で考えると、麻生大臣の、こうした態度をどう評価するでしょうか。麻生大臣は副総理です。
それでは、以下の記事をご覧ください。
麻生財務相:ぐうたらな人の医療費、全部俺の税金で賄うのは不公平更新日時: 2014/05/26 16:07 JSThttp://www.bloomberg.co.jp/news/123-N660AH6S972F01.html
5月26日(ブルームバーグ):麻生太郎財務相は26日午後の参院決算委員会で「俺が納めている税金で、ぐうたらな生活の人の医療を全部賄っているのは公平ではないのではないか、という気が正直しないわけではない」と述べた。
民主党の西村まさみ氏が、診療報酬改定に関連し社会保障政策の評価を質問したのに対し、自身が「長期に入院したことは1回もない」と述べた上で語った。今年73歳になる麻生氏は同時に「身体がもともと弱い方などそれぞれなんで、こういったことは千差万別だ」との考えも示した。
制度の運営に関しては、「保険料だけでは賄えない。特例公債という借金で賄っている」と述べ、「今後とも社会保障制度を持続可能なものにするには、給付を抑えると同時に公的給付の範囲を見直すことも必要だ」と述べた。政府は社会保障費の増大などを賄うため、4月に消費税を8%に引き上げ、来年10月からはさらに10%まで引き上げる予定。
麻生氏は、昨年7月には憲法改正に絡み戦前ドイツのナチス政権を引き合いにした発言をし、その後、内外からの批判を受けて「真意と異なり誤解を招いたことは遺憾」と撤回した経緯がある。
記事に関する記者への問い合わせ先:東京 山村敬一 kyamamura@bloomberg.net;東京 淡路毅 tawaji@bloomberg.net
記事についてのエディターへの問い合わせ先:大久保義人 yokubo1@bloomberg.net谷合謙三, 淡路毅 (引用ここまで)
西村まさみ(民主党・新緑風会)さんの質疑は、参議院にアクセスしてみてください。また西村まさみ Official Website (西村まさみは、人の命を大切に、国民の生活を守る政治を実現します! )にも、掲載されると思います。ご覧ください。現時点では掲載されていません。