「政治とカネ」問題がなくならないのは、何故か!本質問題を曖昧にしているマスコミに大喝!
昨日の二人の女性閣僚のダブル辞任は日本政治史の上で画期的汚点と言えます。今日いっせいに各紙が社説を掲載しましたので、検証しておくことにしました。その最大のポイントは、ここで使われたカネの出どころが、一体全体どこからきているのか、いっさい問題にしていないことです。問題は政治資金の記載上の問題、公職選挙法上の利益供与の問題として書かれています。確かに、この問題は大きな決定的な問題かもしれません。
しかし、この問題の奥に何があるか。新聞などは、この問題の本質に迫っていません。以下の言葉に象徴的です。
「だが再び『政治とカネ』が問題になった。なぜこうも繰り返されるのか」「資金の流れなどを把握せず、結果的に不適切な活動へのチェックが働かなくなった構図」と言われています。しかし、「実際にお金の動きがどうなっていたのかについて、小渕氏はしっかりと調査して、その実態を明らかにする政治責任」があるということですが、この「カネの動き」が、「どこから来てどこへ行ったのか」ここに最大の問題があるように思います。
それは企業団体献金と政党助成金の問題があると確信するものです。ところが、社説をいくら読んでも、この問題については、全く触れていません。そこに大きな問題があるように思います。
そこで、社説に入る前に、この問題を報道している記事の中から、今回の問題の本質に触れている部分を掲載しておきます。ご覧ください。
[独占スクープ]団扇どころの話じゃない! 小渕優子経産相のデタラメすぎる「政治資金」 http://www.gruri.jp/article/2014/10161900/
[スクープ詳報]買収疑惑 観劇会・巨人戦に2600万円以上を浪費――小渕優子経産相デタラメ政治資金問題(1)http://www.gruri.jp/article/2014/10171900/
[スクープ詳報]親族への利益供与 姉のブティックで330万――小渕優子経産相デタラメ政治資金問題(2)http://www.gruri.jp/article/2014/10171915/
[スクープ詳報]地元への利益供与 下仁田ネギ4000本を毎年60万円で購入――小渕優子経産相デタラメ政治資金問題(3)http://www.gruri.jp/article/2014/10171930/
[スクープ詳報]家賃未納 事務所費計上しながら支払いなし――小渕優子経産相デタラメ政治資金問題(4)http://www.gruri.jp/article/2014/10171945/
毎日新聞 <小渕経産相>政治資金「デタラメ」と週刊誌 16日発売 10月15日(水)14時0分配信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20141015-00000048-mai-soci
朝日新聞 小渕氏、疑惑の収支報告 観劇会巡り差額5330万円 2014年10月17日00時04分
http://www.asahi.com/articles/ASGBJ5HWBGBJUTIL04B.html?ref=reca
参院経産委が休憩に入り、記者の質問に答える小渕優子経産相=16日午後0時1分、国会内、越田省吾撮影
■下仁田ネギ・ストール…政治資金で購入
小渕優子経済産業相が関係する政治団体が、後援会員らの観劇費用の一部を負担したのではないかとする疑惑が浮上し、16日、国会で取り上げられた。小渕氏は「大変お騒がせし、心からおわび申し上げる」と陳謝。野党はこれら政治団体が、小渕氏の親族企業から物品を購入していたことなども追及した。
「(観劇会の参加者)一人ひとりから実費をいただいていると承知している。収入と支出の乖離(かいり)は、指摘を受けて初めてわかった」
16日の参院経済産業委員会。関係政治団体が主催する明治座(東京都中央区)での観劇会をめぐり、収支が合わないと野党の委員から指摘されると、小渕氏は知らなかったと強調した。
小渕氏の説明では、観劇会は「小渕優子後援会」と「自民党群馬県ふるさと振興支部」が企画し、2007年から毎年開催。会費は1人につき「1万円ちょっと」で、1千人が入れる会場を使っているという。
朝日新聞の調べでは、05年から11年までの同後援会の政治資金収支報告書には、観劇会への参加費収入として、05~07年は100万円台、10年と11年には300万円台の計約1199万円が記載されていた。一方、2団体や小渕氏が代表の「自民党群馬県第五選挙区支部」など4団体は、入場料や食事代などで計約6529万円を明治座に支出。収入が上回った年もあったが、差額は合計で約5330万円に上る。
同後援会主催の「野球観戦」も委員会で問題視された。05~11年の同後援会などの収支報告書には参加費が約196万円で、東京ドームへの支出は約436万円と記載されている。差額は約240万円だ。大西史晃、中村信義(引用ここまで)
朝日新聞 小渕氏事務所は「前近代的」 自民からも疑問の声 2014年10月21日03時49分http://www.asahi.com/articles/ASGBN7D8FGBNUTIL07B.html
《解説》小渕氏と松島氏が20日、選挙区の有権者との関係をめぐる法令違反の疑いが浮上したのを受け、閣僚を自認した。中でも小渕氏の問題は、「世襲議員」が先代から支え続けてきた後援会などに地元での活動を任せきりにして、資金の流れなどを把握せず、結果的に不適切な活動へのチェックが働かなくなった構図と言える。身内の自民党の中からも疑問の声があがっている。閣僚経験がある自民党衆院議員が「昔から後援会員を招く旅行会を開いているが、政治団体からカネを触ると問題になるので、旅行会社に任せている。それが最近の流れであり、小渕氏のやり方は古い」と話す。20日には小渕氏の地元事務所が選挙区内有権者に「小渕ワイン」を慶事の祝い品として贈っていた疑いも指摘された。自民党のベテラン衆院議員は「前近代的で驚いた」と語る。
小渕氏は14年前、急死した父・恵三元首相から1億円以上の政治資金(カバン)を実質的に「相続」し、強固な後援会組織(地盤)も引き継いだ。小渕氏は20日の会見で「私の子どもの頃からずっと一緒に過ごしてきた、信頼するスタッフにお金の管理をしていただいていた」と述べた一方で、「監督責任は私自身にある」と明言した。
第1次安倍内閣では、実体のない事務所などに、7800万円もの事務所費などを支出したり、光熱水費を計上したりする例が相次いだ。その反省から、国会議員が関係する政治団体の全ての領収書の開示や、第三者による監査を義務づける改正政治資金規正法が成立している。
だが再び「政治とカネ」が問題になった。なぜこうも繰り返されるのか。国民の視線は厳しさを増している。小渕氏は、閣僚を辞任しても説明責任を果たす必要がある。弁護士らに依頼する「第三者調査」では、一連の疑惑の背景要因の徹底解明が求められる。中村信義(引用ここまで)
小渕経産相「後援会の観劇会」めぐり辞任 「法的責任」が生じるボーダーラインとは? 2014年10月20日 20時40分http://www.bengo4.com/topics/2191/
「政治とカネ」の問題をめぐり10月20日、小渕優子・経済産業大臣が辞任した。関連政治団体の小渕優子後援会と自民党群馬県ふるさと振興支部が開いた「観劇会」をめぐって、政治資金収支報告書の食い違いなどが指摘されていた。
小渕氏の辞任会見での説明によると、観劇会は、小渕氏の後援会2団体が1998年から毎年行っている恒例行事だった。公演を貸し切って開き、参加者は1回1000人程度。年2回開くので、およそ年2000人が参加していたという。
小渕氏は観劇会の参加費について、「2008年以降は、一人あたり12000円の会費を徴収していた。料金には入場料、食事代、バス代が含まれている」と説明した。さらに続けて、「本来なら毎年2400万円の収入が計上されていなければならないはずだが、2010年は372万円、2011年は369万円しか記載がなく、2012年は収入・支出が全く記載されていない。これは、大きな疑念があると言わざるを得ない」と話した。
なお、2008年の観劇会については、小渕氏が代表を務める資金管理団体「未来産業研究会」が290万円を支出していたという報道もある。
関連政治団体である後援会の収支報告が実際と食い違っていた点について、法的にはどのような問題があるのだろうか。小渕氏に「法的責任」が生じるとしたら、そのボーダーラインはどこにあるのか。秋山直人弁護士に聞いた。
●収支報告書に記載する義務は「誰」にあるのか?
「まず、小渕氏が会見で認めた事実関係の範囲内でどういう問題があるかを見ましょう」 このように、秋山弁護士は切り出した。
「政治団体の収支報告書に、本来記載すべき収入や支出を記載しなかったという場合、収支報告書の記載義務違反(政治資金規正法25条1項2号、同法12条)が問題になります。収支報告書を提出する義務を、直接的に負っているのは、その政治団体の『会計責任者』です。したがって、記載義務違反について、直接の責任を問われるのは、会計責任者となります。記載義務違反の罰則は、5年以下の懲役または100万円以下の罰金もしくはその両方です。故意に限らず、重過失でも処罰の対象となります。さらに、公民権も一定期間停止されます(同法25条1項2号、27条、28条)」
さらに、政治団体の「代表者」も責任を問われることがあるという。「政治団体の代表者についても、会計責任者の選任・監督について相当の注意を怠ったとされると、罰則(50万円以下の罰金、同法25条2項)の適用があります。そして、罰金に処せられると、一定期間の公民権停止の制裁があります(同法28条1項)。
『選任・監督についての相当の注意』というのは抽象的ですが、会計責任者を選任する際、その人柄や能力の調査を怠らなかったか、選任後は通常期待される程度の業務の監督を怠らなかったかが問題となります」
公民権が停止されるということは、選挙権や被選挙権が停止されるということだ。そして、国会議員は、被選挙権を失うと失職する。小渕氏がそういう事態に追い込まれる可能性はあるのだろうか?
「今回観劇会を実施していた後援会(政治団体)については、小渕氏は『会計責任者』や『代表者』ではありませんので、記載義務違反について、直接的な法的責任を問われる立場ではありません」
すると今回、小渕氏が認めた範囲内では、小渕氏自身に「法的責任が及ぶ」ことはないようだ。
「小渕氏が直接認めた範囲内では、そうですね。一方、これは会見で小渕氏が認めた範囲を超えますが、もし『小渕氏が代表を務める資金管理団体』が、収支報告書に不適切な記載をしていたのであれば、小渕氏に法的責任が及ぶ可能性はあります。政治資金規正法違反は、形式的な犯罪と見られることもありますが、今回のケースのように、観劇会の参加者から集めた会費を収入に計上していなかったとなると、それが裏金になったのではといった疑惑を招きかねないといえ、軽視することはできないでしょう」
●「事実解明」が待たれる
「また、こちらも小渕氏が会見では認めていないことですが、今回の件については、観劇会に要する支出よりも、参加者から集めた会費が少なく、その差額を後援会が補填していたのではないか、との疑念も持たれています。もしそのようなことがあると、有権者に対する買収・利害誘導または有権者への寄付として、より重大な公職選挙法違反の責任を問われる可能性もあります。小渕氏は、第三者の弁護士や公認会計士による調査を実施するとのことですので、こうした点については、事実関係の解明を待つ必要があろうかと思います」
秋山弁護士はこのように述べていた。実際にお金の動きがどうなっていたのかについて、小渕氏はしっかりと調査して、その実態を明らかにする政治責任がある。第三者による調査の進捗に期待したい。(弁護士ドットコムニュース)(引用ここまで)
産経新聞 うちわ2万1980本発注 松島法相 10月16日(木)17時43分配信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20141016-00000560-san-pol
衆院法務委員会で質問に立った民主党の柚木道義氏が手にするうちわを見る松島みどり法相=15日午前、衆院第14委員室(酒巻俊介撮影)(写真:産経新聞)
松島みどり法相が自身の選挙区内で討議資料を印刷したうちわを配布した問題で、民主党の柚木道義衆院議員らは16日、参院議員会館内で会見し、松島法相が平成24~26年、合計2万1980本のうちわを業者に発注していたことを明らかにした。法務省の調査結果に基づくもので、うちわの総額は174万5940円に上る。柚木議員によると、松島法相は24年に1480本、25年に5500本、26年に1万5000本のうちわを東京都内の業者に発注。このほか、うちわに張るための「法務大臣」と印刷されたシールとみられる発注も表裏分で1300組計2600枚(3万7300円)あった。松島法相側にうちわの在庫が250本あることから、柚木議員は大半は既に配布されたとみている。(引用ここまで)
静岡新聞 松島氏、3年間でうちわ2万本 費用は計約178万円 (2014/10/16 21:22) http://www.at-s.com/news/detail/1174133158.html
松島みどり法相が選挙区内でうちわを配布していた問題で、松島氏が2012〜14年の3年間で計2万1980本のうちわを作製していたことが分かった。費用は計約174万円で、印刷代などを含めると計約178万円だった。民主党の柚木道義衆院議員らが16日、国会内で記者会見して明らかにした。松島氏側が、柚木氏ら衆院法務委員会の野党側理事らに領収書などを開示した。それによると、12年に1480本、13年に5500本、14年が1万5千本をそれぞれ作製。4千本は松島氏の肩書を「法務大臣」としたものだった。全て同じ業者に発注し、1本当たりの単価は36〜135円。(引用ここまで)
公職選挙法は選挙区内の者に対する寄付を禁止している http://getnews.jp/archives/685263
小渕優子・松島みどり大臣に「ネギとうちわで辞任w」2014年10月20日 13時30分 http://yukan-news.ameba.jp/20141020-28109/
安倍がW辞任を強行~対照的だった小淵と松島の会見+小渕の元秘書が町長辞任 2014年 10月 21日
http://mewrun7.exblog.jp/tags/%E6%9D%BE%E5%B3%B6%E3%81%BF%E3%81%A9%E3%82%8A/
愛国者の邪論
小渕氏については、その関連政治団体とは、「小渕優子後援会」「自民党群馬県ふるさと振興支部」「自民党群馬県第五選挙区支部」「未来産業研究会」がありますが、これらが、どのようにカネを動かしているか、です。そのカネはどんなカネか。
松島氏については、うちわの総額は174万5940円、これは松島氏が作成して配布したのかどうかです。どこがつくりは誰がカネを支払ったかです。