憲法を活かす政権の樹立で非軍事抑止力論外交推進を圧倒的世論に!
一昨日、以下の記事が朝日に掲載されました。こうやって彼ら内部で意思統一しているのです。それをマスコミが取り上げることで応援する!真っ向対立の動きは黙殺して!それは志位共産党委員長の韓国訪問に象徴的ですね!ま、それは後で記事にしますけど。それにして、大きなスリカエがあります。以下検証してみることにします。
集団的自衛権「必ずや理解してくれる」 自民・高村氏 2014年10月26日15時35分 http://www.asahi.com/articles/ASGBV4TZMGBVUTFK00K.html
■高村正彦・自民党副総裁
外交努力と自衛隊や日米安全保障条約といった抑止力で、今まで日本の平和が保たれてきた。「自衛隊があるから戦争になる」「日米安保条約があるから米国の戦争に巻き込まれる」という人たちが、その流れの中において「集団的自衛権の行使を一部認めたら戦争になる」「米国の戦争に巻き込まれる」と言っている。今や自衛隊も日米安保条約も、ほとんどの国民が理解してくれた。集団的自衛権行使の一部容認も、具体的な法制が国会で審議されて成立するころには、多くの国民が必ずや理解してくれると確信している。(自民党山口県連のセミナーで)(引用ここまで)
1.外交努力と自衛隊や日米安全保障条約といった抑止力で、今まで日本の平和が保たれてきた。
そもそも「外交努力」と軍事「抑止力」を併用していることそのものが憲法違反であることを判っていません。高村氏は弁護士、法律の専門家です。憲法9条は「軍事抑止力」を認めていません。「非軍事抑止力」で国際紛争を解決する、紛争の火種そのものをなくしていくこと、そのことを通して日本の平和を保つことを世界に宣言したのです。
2.「自衛隊があるから戦争になる」「日米安保条約があるから米国の戦争に巻き込まれる」という人たちが、その流れの中において「集団的自衛権の行使を一部認めたら戦争になる」「米国の戦争に巻き込まれる」と言っている。
これは、安倍首相が、繰り返し強調していることです。日米安保があっても戦争に巻き込まれなかったじゃないか、むしろ侵略されず、繁栄してきたじゃないか、と。「安保繁栄」論の典型です。これこそ日米軍事同盟容認・推進・深化派のイデオロギーというべきものです。しかし、このイデオロギーはデマゴギーです。何故か。
一つは、日米軍事同盟によって、アメリカはベトナム・インドシナ戦争、アフガン・イラク戦争など、侵略戦争でどれだけの民衆の命と財産を奪ってきたか、そのことを黙殺し、反省と謝罪をすることを想定外においているのです。「巻き込まれる」のではなく違法な戦争に「協力加担」してきたのです。
二つは、憲法9条があったから、違法な侵略戦争に自衛隊を出すことができなかったことを隠ぺいしています。そのことは韓国など「同盟国」を観ればあきらかです。
三つは、日米軍事同盟第2条の経済条項が、日本の経済社会を如何に破綻させてきたか一目瞭然です。このイデオロギーは、今日の「繁栄」の根底には、軍事費を抑制してきたこと、低賃金・長時間・過密労働の中にあって、ひたすら幸福を願ってきた日本国民の勤勉さがあったことを無視する暴論・詭弁です。日本の労働者国民の労働によってつくりだされた富・価値・カネが応分に分配されていたのなら、もっと素晴らしい生活を送ることができていたのではないかと思うのです。
四つは、この経済条項によって、現在の日本の様々な問題が証明できてしまうほど、深刻になっていることを隠ぺいしていることです。主な点は、
①大企業優先の赤字国債発行による財政危機問題をつくりだしたことを隠ぺいしています、
②食糧安全保障をないがしろにしてきた自給率問題を隠ぺいしたいます。
③は原発安全神話を振りまきながら国内のエネルギーの活用を怠ってきた問題を隠ぺいしています
④リゾート開発や大型店舗などの参入の裏で発生している限界集落などに観る社会構造そのものの問題です。
⑤労働基本権・法制の「規制緩和」=憲法形骸化として定着させてきた非正規雇用制度、成果主義賃金問題があります。
⑥こうした政策が、人口減少や未来への意欲減退現象をつくりだしてきたことは明らかです。
五つは、日米経済協力は軍事面でも発揮することを余儀なくされています、アメリカの兵器の購入、アメリカの意向に沿った軍備増強と米軍駐留経費や思いやり予算など、国民の血税が国民生活に向けられるのではなく抑止力の名の下に軍備に消費される、死の商人の利益となって消えていくという構図です。
六つは、アメリカの政権の意向に沿った政権がつくられるということは田中・橋本・小泉・福田・鳩山・安倍政権などを観れば明瞭です。アメリカの意向の沿わない政権は倒される、意に沿う政権は長持ちするという構図です。まさにアメリカの属国政権という構造は日米軍事同盟にあるのです。
七つは、このことは、沖縄の米軍基地問題にも顕著です。屈辱的な日米地位協定にも明らかです。日米合同委員会の「合意」事項すら遵守されないことは、日米軍事同盟の本質を浮き彫りにしています。
3.集団的自衛権行使の一部容認も、具体的な法制が国会で審議されて成立するころには、多くの国民が必ずや理解してくれると確信している。
これも、如何に国民の批判を恐れているかということの告白であると同時に、スリカエ、ゴマカシ。デタラメと大ウソをついて、トリック政治によって、すなわち「具体的な法制」について「丁寧な説明」というコピーを使って、国民を納得させる、国会議員を賛成に手を上げさせるぞ!という挑戦状を突きつけた、宣戦布告をしたということでしょう。
憲法違反推進の安倍内閣打倒・救国国民連合政権樹立統一戦線の構築を国民的議論で!
ということを語った高村氏ですが、その前に安倍政権を打倒しなければならないでしょう。そもそも来年度予算の編成などをさせてはならじ!ということ、或はいっせい地方選挙で敗北させることを通して安倍政権を打倒していくことです。そのためには、何としても国民的統一戦線を構築する必要があります。内閣打倒・救国国民連合政権樹立統一戦線でしょう。この政権は向こう4年間の暫定政権です。沖縄・堺市・大阪市の選挙を、さらに言えば、かつての革新自治体誕生の歴史的成果を、今日的に教訓化した統一戦線戦術を構築するということです。
これについては、別項にします。
これに対抗する展望は、憲法を活かした政権構想、憲法を活かした外交路線の徹底化です。高村氏が大ウソをついているか、以下の記事をご覧ください。
NHK 平和観についての世論調査2014 単純集計結果 http://www.nhk.or.jp/bunken/summary/yoron/social/pdf/140901.pdf
NHK 社会や政治に関する世論調査 http://www.nhk.or.jp/bunken/yoron/social/index.html
「朝日」よりましな「毎日」の「復帰40年記念」の世論調査から読み取る「政治」と国民意識について 2012-05-13 http://blog.goo.ne.jp/aikokusyanozyaron/e/cdb735b3832fd18729a2133daaf341f0
日米軍事同盟容認のマスコミを変えていかなければ日本の夜明けは遠い!
高村氏が以上のような宣戦布告ができるのも、日米軍事同盟容認の日本のマスコミが、ウソというか、日米軍事同盟を否定する国際社会の動きを、特に南シナ海を巡って展開されている平和的解決の動きを国民に報せていないからです。それでも、国民の願いは平和的解決、非軍事的抑止力論なのです。こうした国民世論を黙殺して高村氏のようなイデオロギーを振りまいているから、日本の混迷が打開できないのです。以下ご覧ください。
「一切の戦争放棄条約」をアジアで締結させよう 2013/05/19 http://mouri-m.mo-blog.jp/blog/2013/05/post_8910.html
「北東アジア平和協力構想」を提唱/大会決議案 志位委員長が報告 2013年11月13日 http://www.jcp.or.jp/akahata/aik13/2013-11-13/2013111301_05_1.html
日米中含む戦争放棄条約を インドネシア大統領が呼びかけ 2013年12月14日(土) http://www.jcp.or.jp/akahata/aik13/2013-12-14/2013121407_01_1.html
南シナ海「深刻な懸念」 ASEAN外相会議共同声明「平和手段で解決を」2014年5月11日(日) http://www.jcp.or.jp/akahata/aik14/2014-05-11/2014051101_02_1.html
南シナ海の平和と安定 ASEAN結束し努力2014年5月12日(月) http://www.jcp.or.jp/akahata/aik14/2014-05-12/2014051207_01_1.html
南シナ海問題 平和解決を ASEAN首脳会議が宣言2014年5月12日(月) http://www.jcp.or.jp/akahata/aik14/2014-05-12/2014051201_02_1.html
戦争放棄 “東アジア全域に”ASEAN特別高官協議 地域秩序構築への一歩 2014年7月2日(水) http://www.jcp.or.jp/akahata/aik14/2014-07-02/2014070206_01_1.html
ASEAN外相会議が開幕 南シナ海緊張緩和などテーマに ミャンマー大統領 「非同盟推進を」 2014年8月9日(土) http://www.jcp.or.jp/akahata/aik14/2014-08-09/2014080901_04_1.html
アジアの平和協力、核兵器のない世界をめざして 第8回アジア政党国際会議での発言 日本共産党幹部会委員長 志位 和夫2014年9月21日(日)http://www.jcp.or.jp/akahata/aik14/2014-09-21/2014092101_04_1.html
第8回アジア政党国際会議での発言/日本共産党幹部会委員長 志位 和夫 2014年9月21日 http://www.jcp.or.jp/akahata/aik14/2014-09-21/2014092101_04_1.html
アジア政党国際会議 志位委員長に聞く - 「しんぶん赤旗」 2014年9月28日 http://www.jcp.or.jp/akahata/web_daily/html/201409-ICAPP-shii.html
「北東アジア平和協力構想」 「暮らしと経済 緊急提案」を提起 2014年10月2日 http://search.nifty.com/websearch/search?select=2&ss=up&cflg=%E6%A4%9C%E7%B4%A2&chartype=&Text=%E5%8C%97%E6%9D%B1%E3%82%A2%E3%82%B8%E3%82%A2%E5%B9%B3%E5%92%8C%E6%A7%8B%E6%83%B3%E8%B5%A4%E6%97%97