【美瑛】町社会福祉協議会が町内に配布した安全保障関連法案を取り上げたチラシをめぐり、自民党美瑛支部が関係者の辞任や処分を要求、社協の理事が退任した問題が町内外で議論を呼んでいる。自民党支部について「辞任まで求めたのはやりすぎ」との指摘がある一方、町社協に対しても「中立性を欠いた」との見方もある。 

愛国者の邪論 そもそも「社会福祉法」に基づく「社会福祉協議会」の「中立」とは何か!原点をスルーした議論が横行していることを反映しています。戦後自民党政府が推進してきた憲法形骸化の『風潮』が浮き彫りになります。それは国家の最高法規である日本国憲法を遵守擁護の義務を履行することです。以下に紹介されている三種類の声に共通しているのは「憲法」が「ものさし」になっていないことです。これは北海道新聞の方針なのか、そのような思考回路が構築されているのか、です。

「チラシの文面は中立で、問題として取り上げる方がおかしい」。町内の無職男性(80)は自民党支部を批判する。「平和や助け合いを掲げ、安倍首相は安保法案を成立させている。自分たちと違う考え方を排除しようとする行為は危険だ」と強調する。

町内の無職女性(67)は町社協のチラシ配布について「中立性を欠く」と指摘。自民党支部に対しても「名指しで退任を求める必要はあったのか、もっと別のことに力を発揮してほしい」と疑問を呈した。

一方、自営業の男性(72)は「当時、安保法案反対の風潮が強く、過敏に反応してしまったのでは」と自民党側に理解を示す。社協の活動については「政治色があるとみられると、寄付や協賛金が幅広い層から集められず、福祉事業にしわ寄せが及ぶ。弱い人が苦しむことだけはあってはならない」と付け加えた。

愛国者の邪論 政治色があると寄付金や協賛金が幅広い層から集められないという日本社会そのものに問題があります。思想信条表現の自由は蔑ろにされています。ここに憲法は活かされていない!

北海道新聞のほか、一部の全国紙が報道したこともあり、短文投稿サイト「ツイッター」でも投稿が全国から相次ぐ。「平和と幸せを考えることがなぜ社協にふさわしくないのか」「私的思想のビラをまいたら処分されるのは当たり前」などの記述が見られる。

愛国者の邪論 この社協のビラが「私的思想のビラ」でしょうか。全く本末転倒です。何をどう見ているのでしょうか。全く脈絡もありません。

この問題は、町社協が8月末、安保関連法案を考えることを求めるチラシを町内に配布したことが発端。自民党美瑛支部は「政治的活動に当たる」として関係者の辞任と処分を要求し、10月下旬に理事4人が退任、会長を厳重注意とした。(引用ここまで

愛国者の邪論 どこが「政治的活動に当たる」というのでしょうか?「今の平和と幸せを次世代につなげたい」「争いのない助けあいの社会を目ざします」というビラのどこが「政治的活動」か。どこが「私的思想」か。説明すべきです。同時に、このようなデタラメな意見を掲載することで、あたかも「正論」であるかのような印象を与えるのは問題です。

色々な意見を掲載するのは正しいことです。しかし、同時に「公正」であるならば、憲法をものさしにした意見を掲載すべきです。「公平中立」の名の下に、「公正」を逸脱するのは、本末転倒です。

社協のビラの何処に問題があるのか!

解明した記事を書くべきだろう!

美瑛町社協の安保チラシに自民横やり

  処分要求 

 「混乱招いた」4理事退任

 北海道新聞 12/13 09:50 更新

http://dd.hokkaido-np.co.jp/news/politics/politics/1-0212616.html

 美瑛町社協が配布したチラシと、自民党美瑛支部が町社協に出した「要望書」のコピー

【美瑛】上川管内美瑛町の町社会福祉協議会(村上和男会長)が8月、国会で審議中だった安全保障関連法案について考えることを町民に呼び掛けるチラシを町内に配ったところ、自民党美瑛支部が「社協にふさわしくない政治的活動」として関係者の処分や辞任を要求、理事4人が退任していたことが12日分かった。識者からは「社協には高い公共性と中立性が求められるが、政党による辞任の要求は行き過ぎではないか」との指摘が出ている。

 町社協などの関係者によると、チラシは8月末、町内約2700戸に新聞各紙の朝刊に折り込みで配られた。チラシには「皆で考えよう安全保障法案 いま、世界では紛争により尊い命がうばわれています。今の平和と幸せを次世代につなげたい。私たち 美瑛町社会福祉協議会は争いのない 助けあいの社会を目ざします」と記されていた。

チラシの配布は10日前の理事会で、複数の理事から平和を考える上で、安保法案について社協として何らかのメッセージを発信したい」との提案があり、出席者15人全員が承認した。文書は村上会長と副会長ら理事6人が属する三役会が作成し、この6人が費用約3万円を自己負担した。

 これに対し、自民党支部は9月下旬、町社協に「メッセージの内容や、理事が政治的内容の意思決定にかかわることに問題はないか」との質問状を提出した。町社協は「あくまでも平和で幸せな社会の構築を皆で考えようという啓発活動」と文書で回答。その後、「心配と混乱を招いた」と文書で謝罪した。

 さらに、自民党支部は10月中旬、「協議会の社会的存続をも危ぶまれる大失態」として、関係者の処分を求める「要望書」を町社協に提出。チラシ作成の中心だった副会長2人と理事1人の氏名を記し、「役員としての資質欠如」「町民を混乱させた」などと辞任を要求した。

 町社協はその5日後に理事会で協議し、続いて開かれた三役会で、批判を受けた3人を含む理事4人が「混乱の責任を取る」と退任を申し出、了承された。村上会長は厳重注意とした。

元理事の1人は「チラシは法案への賛否に触れず、政治的に偏らないよう配慮したつもり。政党がここまで首を突っ込む必要があったのか」と首をかしげる。

村上会長は辞任は本人の申し出。政治的な圧力があったとは思わない」。自民党美瑛支部の福井努支部長両者で話は済んでおり、取材には応じられない」と話している。(引用ここまで)

 安保チラシ配布で辞任要求