永田町の非常識=憲法形骸化を容認記事!
産経のデタラメを検証する!
【永田町の非常識(1)】
「天皇」と呼び捨てにしながら開会式に出席する共産党ってどういうこと?
「人間として当たり前」って…
2016.1.16 07:00更新
http://www.sankei.com/politics/news/160116/plt1601160002-n1.html
永田町で取材をしていると、「常識とはなんぞや」と感じることが多い。今年も最初からその連続だった。
愛国者の邪論 国民の税金で運営して平然としている「常識」。これを問題ナシとしている新聞・テレビの「常識」。国家の最高法規である憲法を遵守擁護の義務を放棄して「自由人権民主主義法の支配を価値観」を説く首相を批判しない新聞・テレビの「常識」などなど、たくさんありますぎます。とりわけ、産経の「常識」には驚愕します。言っていることがメチャクチャですから。
正月気分も抜けない1月4日、早々と通常国会が召集された。天皇陛下をお迎えして参院本会議場で行われる開会式に、共産党の志位和夫委員長ら幹部6人が出席した。共産党議員の開会式出席は昭和22年以来で、約69年ぶりとなった。本会議場の志位氏らは天皇陛下をお迎えする際に起立し、頭を下げ、他党の議員と同様の振る舞いだった。
国会議員が開会式に出席するのは「当たり前だ」と思っていた。だが、少なくとも共産党にとっては常識でなかった。いわく、天皇陛下のお言葉には政治的な発言が含まれ、「高い玉座からお言葉を賜る」(志位氏)という形式に反対だったからだという。
ところが今回、天皇陛下のお言葉が「ここ三十数年は儀礼的、形式的な発言が慣例として定着した」(志位氏)と判断し、方針を転換した。ならば昨年から出席してもよかったのに、なぜ今年からなのか。安全保障関連法の廃止を目指す野党連立政権「国民連合政府」構想を提唱する共産党にとって、他党の「共産党アレルギー」を払拭する狙いがあるのは明らかだ。
愛国者の邪論 「狙い」があっても何ら問題ではないでしょう。愛国者の邪論も、もっと早くからでもよかったとは思っていますが、産経のような難癖はつけません!みっともない!まるで、共産党が国会開会式に出るのは良くないと言わんばかりです。
志位氏は開会式後の記者会見で「私たちは一貫している。現行憲法の国民主権、主権在民、そして天皇の制度については国政に関する権能を有さないという制限条項を厳格に守ろうと。この1点でこれまでも対応してきたし、これからも対応する。変わらない」と説明した。「なぜ今回からなのか」の説明になっていないが、開会式での所作に関する次の言葉にはもっと驚いた。
愛国者の邪論 産経は挑発しているのでしょう。しかし、共産党は、そんな稚拙な挑発は無視をしていますね。きっと!共産党がこのような対応をしてきたのは、天皇家の言動にあると思います。しかし、そのことを言えば、「政治利用」と、産経が吹聴するでしょう。
それにしても、天皇家の発言こそ、憲法第99条の実践者であるということを、産経は自覚すべきです。しかし、憲法改悪派の産経には、言えない!勿論安倍首相と、その一派も!
「衆院議長にしろ、天皇にしろ、礼をしたときに私たちも礼をした。人間として当たり前だ」
礼をするのが当たり前ならば、公の場で天皇陛下を「天皇」と呼ばないことも当たり前ではないか。呼び捨てにする感覚は、少なくとも私にはない。志位氏が「厳格な順守」を訴える憲法の第1条には、「天皇は、日本国の象徴であり日本国民統合の象徴であつて、この地位は、主権の存する日本国民の総意に基く」とある。天皇陛下を尊重しない姿勢は国民をないがしろにすることにつながり、憲法の精神にもとる。このことからしても志位氏の言うところの「当たり前」を共有できない。
愛国者の邪論 「礼」に始まり「礼」に終わる!これは「天皇」だけの問題ではなく、当たり前のことです。ここで注目しなければならないのは、酒井氏の「呼び捨てにする感覚は、少なくとも私にはない」という「感覚」です。この「感覚」で「天皇陛下を尊重しない姿勢は国民をないがしろにすることにつながり、憲法の精神にもとる」というスリカエ・ゴマカシ・デタラメです。
これでは、「天皇」を「陛下」と呼ばない者は「非国民」「非常識」「憲法精神にもとる」人間ということになります。現行憲法を否定し改悪し、天皇の元首化を狙う自民党安倍政権を応援している産経が、こういうことを言うのです。呆れるばかりです。盗っ人猛々しいとは、このことです。
憲法第1条を使いながら、「天皇」ではなく「天皇陛下」と呼べ!「憲法にもとる」と言うのです。この酒井氏の思考回路のメチャクチャぶりが浮き彫りです。このようなメチャクチャを社会の公器である新聞という媒体を使って公党を攻撃するのですから、自由・人権・民主主義・法の支配を価値観としているとは、とても言えないでしょう。しかし、酒井氏も、これを掲載した産経も、そのような思考回路は持ち合わせていないので、全く理解できないでしょう。
同時に、産経も酒井氏も憲法をよくよく読んでいないことが、ここで、改めて浮き彫りになったということです。これこそ、「憲法精神にもとる」ということです。しかし、産経に、憲法精神の遵守擁護の義務を求めるのは、もはやムリというのものです。後は、産経の読者の判断です。
もう一つあります。それは戦前天皇主権の下で、共産党をはじめ、反戦運動や人権・自由・民主主義を主張した「臣民」「赤子」は、治安維持法を口実にして弾圧されたことです。命を奪われた「臣民」「赤子」もいました。産経は、このことを一貫して隠ぺいしています。
その被害者であった共産党が、こうして新しい憲法の下で、ようやく憲法遵守擁護の義務を履行している天皇家に対して、何を想うか!しかし、それを公党が表明することは、「天皇の政治利用」になる!そんな当たり前の事が判らないのは、産経自身が「天皇の政治利用」を当たり前のように行っているからです。
さらに驚くべきことは2日後に起こった。北朝鮮の核実験への反応だ。安倍晋三首相のみならず、民主党の岡田克也代表も、維新の党の松野頼久代表も、一様に「重大な脅威」との表現を使って北朝鮮を厳しく非難した。
しかし、志位氏が6日に出した談話は、「暴挙」や「糾弾」などの表現はあったが、「脅威」という文言はなかった。紙で出した談話では言葉足らずだったのかもしれない。しかし、穀田恵二国対委員長も6日の記者会見で「脅威」との言葉を使わず、「けしからん話だ」と述べるにとどまった。
それもそのはず。志位氏は昨年11月のテレビ東京番組で、安保関連法を批判する文脈で「アフガニスタン、IS(イスラム教スンニ派過激組織『イスラム国』)、南スーダンのPKO(国連平和維持活動)の任務の拡大に実際は危ないところがある。北朝鮮の問題、中国の問題にリアルの危険があるのではない」と述べていた。
いくら安保関連法を「戦争法」と呼んで批判しているとはいえ、一般論として北朝鮮に脅威がないと本当に認識しているのだろうか。そんな認識の政党が「国民連合政府」を樹立しようとしているわけだ。
共産党幹部で最初に「脅威」に言及したのは小池晃政策委員長で、8日の記者会見で「この地域と世界の平和と安定に対する重大な脅威だ」と述べた。たったそれだけのことを表明するのに2日間も要したのが共産党だということがよく分かった。(政治部 酒井充)(引用ここまで)
愛国者の邪論 勝手に「脅威」を演出しておいて、「脅威」を使わないからと八つ当たりをする産経の異常さが浮き彫りです。
北朝鮮の核実験を糾弾する 日本共産党幹部会委員長 志位和夫 2016年01月06日
偽装・偽造・やらせの「脅威」論で、日本をバスに乗り遅れるな式に煽動するネライが浮き彫りです。「危機」「脅威」を煽動しても、それを断ち斬るためにやっていることは「圧力」「制裁」というワンパターン政策は、北朝鮮にとってみれば、日本の「危機」と「脅威」の口実を与えているだけです。
事実、北朝鮮との関係が動いていない!産経も安倍政権も、これを北朝鮮の側の責任に転嫁しているのです。結果的にみれば、このことで拉致問題も、核兵器問題も、戦後処理問題も解決していないのです。
この根底に何があるか!「脅威」論です。北朝鮮の「脅威」論を吹聴することで、一つは、軍事拡大。軍事優先主義を正当化していること、日本国内の失政を北朝鮮の「脅威」に向けさせて、自民党政権の失政を免罪していることです。
「脅威」を声高にいうのであれば、軍事一辺倒の「制裁」「圧力」「抑止力向上」の前にやることがあるだろう!ということです。
そのためには、まず産経は共産党の北東アジア平和協力構想を真面目に熟読すべきでしょう!
「北東アジア平和協力構想」で協力を
志位委員長と金・韓日議連会長代行が会談
2015年10月24日(土)
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik15/2015-10-24/2015102401_02_1.html

(写真)会談する志位委員長(右から2人目)、笠井議員(右端)、金会長代行(左から2人目)、姜幹事長(左端)=23日、ソウル(面川誠撮影)
【ソウル=面川誠】日本共産党の志位和夫委員長は23日、韓国のソウルで韓日議員連盟の金泰煥(キムテファン)会長代行と会談しました。会談には日本共産党から笠井亮常任幹部会委員・衆院議員、韓日議連から姜昌一(カンチャンイル)幹事長が、それぞれ同席しました。
金氏は再会を喜びながら、「21日にソウルで開かれた『日韓親善友好の集いin Seoul』(主催=日韓親善協会、韓日親善協会と、在日本大韓民国民団)での志位委員長のあいさつに多くの参加者が感銘を受けました」と述べ、「韓日友好のために引き続き力を発揮していただきたい」と期待を表明。志位氏は「今後も力を尽くします」と答えました。
志位氏は日本共産党が提唱している「北東アジア平和協力構想」(別項)の内容を説明し、「この基本方向で協力ができればと願っています」と語りました。金氏、姜氏は「望ましい方向です」「良い考えです」と賛意を示した上で、「韓中日3カ国の協力が重要です」と強調。志位氏も「私たちも、まず可能なところから一歩一歩進めたいと考えています」と応じました。
朴槿恵(パククネ)韓国大統領も「北東アジア平和協力構想」を打ち出し、東南アジア諸国連合(ASEAN)、中国との首脳会談でも支持されています。志位氏は、韓国政府の提唱と、日本共産党の「構想」は方向性を共有していると述べ、金氏らと、「構想」の方向を現実のものにするためには何が必要かについて、活発な意見交換を行いました。
さらに、志位氏は日本軍「慰安婦」問題の解決が急がれると指摘。昨年10月と今年7月の日韓・韓日議員連盟合同総会で、「『河野談話』、『村山談話』の精神にふさわしい行動をとる」「当事者たちの名誉回復と心の痛みを癒やすことができるような措置をとる」ことが明記されたことをあげ、「こうした立場で日本政府が一歩踏み出すことが必要です」と強調しました。この問題でも、解決に向けた方途について、金氏らと突っ込んだ意見交換を行いました。
最後に志位氏は、産経新聞の前ソウル支局長が朴大統領の名誉を傷付けたとして在宅起訴され求刑を受けている事件に言及。「深く懸念しています。言論による体制批判には言論で応えるというのが民主主義社会のあるべき姿で、今回のようなやり方はとるべきではないと考えます」と表明。金氏は「懸念を理解します」と応じました。志位委員長ら一行は同日午後、帰国しました。
「北東アジア平和協力構想」 (1)域内の平和のルールを定めた北東アジア規模の「友好協力条約」を締結する、(2)北朝鮮問題を「6カ国協議」で解決し、この枠組みを地域の平和と安定の枠組みに発展させる、(3)領土問題の外交的解決をめざし、紛争をエスカレートさせない行動規範を結ぶ、(4)日本が過去に行った侵略戦争と植民地支配の反省は不可欠の土台となる。(引用ここまで)
北東アジア平和協力構想を語る―高麗大学での講演
日本共産党幹部会委員長 志位 和夫
2014年10月28日(火)
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik14/2014-10-28/2014102806_01_0.html
39、北東アジア(2012年総選挙各分野政策) 2012年11月26日