宝生能楽堂にて、毎夏恒例の「納涼能」公演を観る。
“初心者にも優しい内容”を心掛けた企画とのことだが、入口のモギリが「いらっしゃいませ」の一言も言えない無愛想かつ上から目線な人種では、初めて観に来た人は、
「二度と来るものか!」
と憤慨し、そっぽを向く。
はじめの“ミニ講座”のなかで解説者が、能楽の観客人口の減少を訴えていたが、その一因はまさに、こういうところにある。
金春流宗家 . . . 本文を読む
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- 嵐悳江(あらし とくえ)──手猿樂師にして、傳統藝能創造家にして、鐵道愛好家にして、古道探訪者にして、文筆家氣取り。
雅号は「李圜(りかん)」。
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