散歩道で見かける日蓮宗の小寺院で御會式が行なはれてゐたので、初めて立ち寄り参詣す。
本堂内で讀經する袈裟姿のご住職、頭を垂れる信者檀家、外で談笑してゐる法被姿の人々──
そのほとんどが高齢者であることに、先月の池上本門寺の御會式で目にした萬灯練供養と似た光景だと思ふ。
それはどこでも同じことで、それはニッポンの人口減少云々より、“ココロの拠リ処”の多様化も影響してゐるからではないか。
──かく宣ふ私も、我こそが御本尊サマと本氣で信じてゐる無宗徒にて、神佛を信じることは、なにもニンゲンがつくった組織に加入することでもあるまい、と信じるものである。