
(※冩真はJR東日本線内の安全な踏切)
今月十六日未明、JR函館線内を走行中の名古屋發札幌行き二十一両編成の貨物列車の後ろ五両が脱線、通過した踏切の敷設から三十二年經過の線路が腐食してゐたことが原因云々──
専門家センセイは、「踏切の踏み板も頻繁に剥がして點検すべき」
JR北海道のおエライさんは、「そんな規則になってゐない」──
いざ事が起きてから尤もらしいことを宣ふ外野センセイと、責任を回避したい責任者の構図は相變はらずオモシロイが、話しはそんなことではなく、事故原因が「線路の腐食」と云ふことに驚く。
これまでに、夏の炎暑下で線路が歪んだ事例はあり、それは自然現象と云ふことで理解できたが、“腐食”とはさすがに鐵路の根幹を揺るがす事態であり、業界として決してあってはならなかった重大事件と思ふ。
今回は貨物列車だったが、もし旅客列車であったならば、もう云ふまでもないことだ。
しかし、それが現實に發生しても不思議はない世相がこの令和現在には漂ってゐて、そのことが私に浮世へますますの不審感と警戒感をもたらす。