建物から出た途端、そばに立っていた男性が、
「地震だっ!」
と叫んだ。
その声によって、わたしはいま、地面が大きく揺れていることを、自覚した。
見れば、路肩に停車している路線バスが、どれも激しく横揺れしている。
交差点の角に建つビルなどは、いまにも横倒しになりそうだ。
揺れがおさまってから、わたしは自宅へと急いだ。
部屋のなかは、物が散乱していた。
それは同時に、わたしのこれ . . . 本文を読む
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- 嵐悳江(あらし とくえ)──手猿樂師にして、傳統藝能創造家にして、鐵道愛好家にして、古道探訪者にして、文筆家氣取り。
雅号は「李圜(りかん)」。
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