大藏流山本家の狂言「文山立(ふみやまだち)」を、ラジオ放送で聴く。喧嘩した二人の山賊が書き置きを遺して死なうとまでするが、結局はバカらしいと氣が付いて仲直りして帰って行く、笑ひと人間的情味の深さが心を暖める秀曲。「通圓」のやうな「頼政」の模倣作は別として、狂言の現行曲には方便として死を口にする人は出て来るが、本當に死を選ぶ人物は登場しない。この「文山立」がさうだが、一時は死まで思ひ詰めても、やがて . . . 本文を読む
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- 嵐悳江(あらし とくえ)──手猿樂師にして、傳統藝能創造家にして、鐵道愛好家にして、古道探訪者にして、文筆家氣取り。
雅号は「李圜(りかん)」。
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