迦陵頻伽──ことだまのこゑ

手猿樂師•嵐悳江が見た浮世を気ままに語る。

ニッポン徘徊──EXPO'70 四 「衣裳の心得」

2025-02-06 23:55:00 | 浮世見聞記
現在は70'大阪萬博の資料を展示した記念館となってゐる「EXPO'70パビリオン」は、もともとは「鉄鋼館」と云ふパビリオンで、建物じたいが樂器と云ふ趣向の音樂ホールとして造られ、當時から閉幕後も殘すことが決ってゐた貴重な生き証人、平成二十二年(2010年)には閉幕以来非公開だった“スペースシアター”が復活して、當時斬新だった音樂世界を、令和現在もそのままの魅力で演出してゐる。目當ての初代“黄金の顔 . . . 本文を読む
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ニッポン徘徊──EXPO'70 参 「太陽の塔」

2025-02-06 23:52:00 | 浮世見聞記
會場が廣いだけでなく、内容の奥も深くて一篇にまとめられない“EXPO'70”跡めぐり、70’大阪萬博の象徴と云へば故人岡本太郎の手による「太陽の塔」、もともとは地上30mの高さに設けられた「大屋根」のテーマ館に觀客を運び上げる必要から計画されたものだが、故人がこの塔の計画に着手したのは萬博開幕の二年前と遅く、しかもこの造作について故人は生前になにも語ってゐないため詳細は不明云々、内部 . . . 本文を読む
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ニッポン徘徊──EXPO'70 弐 「森に還る万博」

2025-02-06 23:51:00 | 浮世見聞記
「ビルマ館」「古河パビリオン」「三井グループ館」遠景「お祭り広場」「日本庭園」“木漏れ日の滝”(?)……と、自然公園に整備されてゐるだけあって跡地はほぼ芝生廣場になっており、日立グループ館があった一帯は深い森となってゐるのは、かつての千里丘陵の姿に還そうと云ふ計画なのだらうか。次は、現在も殘る往年のパビリオンを訪ねばやと、存じ候。 . . . 本文を読む
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ニッポン徘徊──EXPO'70 壱 「あの日は今」

2025-02-06 23:50:00 | 浮世見聞記
押入れに長らく仕舞ったままになってゐたアルバム群のひとつから、昭和四十五年五月の大型連休中に出かけたことが記されてゐる、大阪の千里丘陵で開催された「日本万国博覧会」──“EXPO'70”の冩真が數枚出てきた。と云ふわけで、その場所の令和現在を一見せばやと存じ候。昭和四十五年(1970年)3月15日(日)から9月13日(日)の半年、183日間にわたって開催され、6千4百萬人以上が訪れたと云ふ戰後ニッ . . . 本文を読む
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