遭難急報が發せられた“カシュニの滝”付近の海底に沈む船体を發見云々。
やうやく見つかったか、と一つ緊張が解ける一方で、長く時間がかかったこと、そしてさらに見つかった行方不明者が40㌔も漂流してゐたことに、荒れる自然現象の恐ろしさへ、新たな緊張を覺える。
さうした自然の怖さをも含めた上での「世界自然遺産」であることを、地球上の“遺産”を商賣道具としか考へてゐない者どもは、特に肝へ銘じておくべきだらう。
ひとつの進展を示す發見があった一方で、甲州道志村における頭部白骨の一部に續いて行方不明者のものと「よく似た」靴の發見は、ますます腑に落ちぬものを覺ゆ。
さんざん捜索した──とされる──場所から、いまになって出て来るものなのだらうか、と……。