横浜市泉区民文化センター“テアトルフォンテ”にて、「黒色すみれ コンサート」を聴く。
異国情緒漂ふチラシのデザインに興味を覚えたことから、
どんな感じなのか聴きに行ってみやうと思ったのだから、やはり宣伝媒体のデザインといふものは重要だ。
“黒色(こくしょく)”といふ部分から、なにかクロい雰囲気の音楽でもやるのかと想像してゐたが、コスプレ寸前の淡い色調のドレス姿で登場した“永遠の十四歳”なる彼女たちの音楽は、いたって明るく、伸びやか。
豊かな聲量で一つ一つの曲に異なる個性を吹き込み、その多彩な表現力で魅了するヴォーカル、
優美な音色を奏でつつ、時おり客席に向けるパッチリとした瞳(め)が印象的だったヴァイオリニスト──
「音楽を聴ひた!」といふ、確かな手応へを感じた、満足満腹な一時間。
そして、アンコールに限り写真撮影可とのことなので、
パッヘルベルのカノンを魅せる二人を記録させてもらふ。
終演後は、余韻を壊すまいと、目の前にある駅からすぐに相模鉄道線に乗る。
そしていかにも最古参の車両らしい乗り心地の車窓から、これから向かふ場所では望めない景色を眺めて、
私がここへ来やうと思った、まう一つの理由を悟る。
異国情緒漂ふチラシのデザインに興味を覚えたことから、
どんな感じなのか聴きに行ってみやうと思ったのだから、やはり宣伝媒体のデザインといふものは重要だ。
“黒色(こくしょく)”といふ部分から、なにかクロい雰囲気の音楽でもやるのかと想像してゐたが、コスプレ寸前の淡い色調のドレス姿で登場した“永遠の十四歳”なる彼女たちの音楽は、いたって明るく、伸びやか。
豊かな聲量で一つ一つの曲に異なる個性を吹き込み、その多彩な表現力で魅了するヴォーカル、
優美な音色を奏でつつ、時おり客席に向けるパッチリとした瞳(め)が印象的だったヴァイオリニスト──
「音楽を聴ひた!」といふ、確かな手応へを感じた、満足満腹な一時間。
そして、アンコールに限り写真撮影可とのことなので、
パッヘルベルのカノンを魅せる二人を記録させてもらふ。
終演後は、余韻を壊すまいと、目の前にある駅からすぐに相模鉄道線に乗る。
そしていかにも最古参の車両らしい乗り心地の車窓から、これから向かふ場所では望めない景色を眺めて、
私がここへ来やうと思った、まう一つの理由を悟る。