令和七年(2025年)が始まる。
氣持ちは新たに、やることはいつも通りに。
まだ空いてゐる時間に初詣へ行き、引いたお神籤は可もなく不可もなく。
しかしそれをいくらでも都合よく讀み取れるのが、ニンゲンの利點なり。
恒例の「厄除獅子」の、“厄”の字体が不思議なのを樂しむのも恒例であったが、今年は修正されてゐて、「誰か余計な指摘をしたか……?」と、ややツマラナク思ひながら、僅差で混雑の始まった神社をあとにする。
あとは部屋でゴロゴロ、ノンビリ、なにもせず。
正月朔日は一年の計となる特別な日だが、なにか特別なことをしなくてはいけない日、と云ふわけでもあるまい。
『我意貫徹、自己利益最優先』──
今年も、さうやって生きるのサ。