迦陵頻伽──ことだまのこゑ

手猿樂師•嵐悳江が見た浮世を気ままに語る。

「九尾の狐」伝説が残る「殺生石」、今度は周りにイノシシ8頭の死骸…栃木・那須町

2022-12-14 08:53:00 | 浮世見聞記




今月七日、那須野の殺生石にて八頭の猪の死骸を管理事務所の職員が發見、硫化水素などの火山ガスを吸ったことが原因と考へられる云々、狐や狸の死骸が二、三匹發見されることはあるが、八頭まとめては珍しい云々──


石に近づくとたちまち命を落とすと云ふことは、これまで傅説(はなし)に聞くばかり、實際の事例に接したのは今回が初めて、妖異は真實(ほんたう)であったかと、今さらながら驚く。

併せて、イノシシが八頭もまとめて出没したことにもビックリである。


人間サマが一頭だけでも手こずる猪を、八頭まとめて仕留めた金毛九尾の狐の妖力、おそるべし。



イノシシの肉は食したことはないが、匂ひさへ我慢すれば美味を樂しめると聞く。

今回の報を聞いて、まだ食せぬ“牡丹鍋”を連想したのは、冬の為せるわざか……?










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