迦陵頻伽──ことだまのこゑ

手猿樂師•嵐悳江が見た浮世を気ままに語る。

十二年ぶりの“あの時”。

2022-12-14 21:45:00 | 浮世見聞記



上野驛で下車したつひでに、アメ横へ行ってみる。

あの時の海鮮丼のお店は、まだあるだらうか……?

“あの時”とは、十二年前。

あの時に食べた、タコとマグロの乗った丼が美味しかったのだが……。

あった、あった、まだあった!

値段は、あの時から100圓だけ上って600圓。



十二年の間に浮世は、東日本大震災、そして人災疫病禍と大難に見舞はれたが、さうした時空を乗り越えて、私はあの時の“たこまぐろ丼”と、ここに再會す。

お互ひ無事で。

眼に浮かべた涙は、十二年前に変はらぬワサビの強烈な刺激ゆゑ、としておかう。









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