迦陵頻伽──ことだまのこゑ

手猿樂師•嵐悳江が見た浮世を気ままに語る。

ニッポン徘徊──那須与一ゆかりの地

2020-02-09 18:50:00 | 浮世見聞記
栃木県大田原市の那須神社へ、現代手猿樂「扇之的」の前シテ「那須与一」を演じることが叶った御礼参りに訪れる。


坂上田村麻呂が東夷征討の途次、それまでの祠を八幡神社として創建し、中世には那須一族の氏神となる。


その那須一族中興の祖とも云へる与一宗高を現代手猿樂に創作せんと、二年前の初夏、當社へ成功祈願に訪れたところ、その後縁あって四度も前シテの上演機会に恵まるる。




すぐそばの道の駅「那須与一の里」には傳承館のほか、



當人の銅像も設置されてゐる。


原典の「平家物語」をよく讀むと、いろいろと面白ひことが見へてくるこの挿話、これからも現代手猿樂の大切な“手勢”として、積極的に上演機会を得ていきたいもの。

願はくは、初演したきりになってゐる後場の「落官女」も……。



ずっと気に掛かってゐた御礼参りが叶ひ、道の駅でゆっくり休憩し、樂しいひと時を過ごす。


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