東京都世田谷區上馬一丁目を國道246號線で通るたびいつも氣になるのが、道沿ひの塀越しに見える石碑。
なにかの歴史を傳へてゐるやうだが、敷地は私有地なのか、塀と柵に囲はれて近くまでは行けず、
明らかに史跡としては公開はしてゐない。
囲ひ越しに覗き込むと、石碑の傍には墓石らしきものも並んでゐて、たしかに余人の足を踏み入れるべき場所ではない雰囲氣ではある。
ちょっと調べたところでは、裏を旧大山街道が通ってゐることから、もともとその道沿ひに建てられてゐた道祖神や庚申塔を、道路整備の際にまとめて移転したものではないか云々。
明確な理由は定かでないまま、今日も國道246號線から、石碑は不思議な存在感を放つ。