今年も企画された神奈川縣主催のオンライン文化祭「バーチャル開放区 2023」に、今年も参加、現代手猿樂「日傘娘」と「春雨おもん」の二作品が公開される。
今年のテーマは『再発見』、人災疫病禍のために手猿樂師として舞薹に上がる樂しみを一年二ヶ月にわたり奪はれたなか、やはり自分には自ら興した現代手猿樂のほかにないことを再發見し、だからこそ一つ一つの機會を有効に、存分に樂しまうと、自分がもっとも好きな女形踊りに、もっともやりたいことを詰め込んで振付した「春雨おもん」に、今回のために再構成した「日傘娘」の二題。
やりたいことを自由に表現出来る、そんな自身の幸せも再發見。
あの一年二ヶ月間は、決して時間の浪費ではなかったと、私は言ひ切れる。