家の前にプールを出して水遊び──
小さな弟と水鉄砲で撃ち合い──
子どもの夏の遊びは、
今年も変はらない。
疫病への過度な警戒はかへって毒であることを、暑さ不知なその元氣さから教へられたやうな。
一方で、今日確認された全國の感染者數は10,110人と、つひに壱萬人超えとなる。
おそらくは、もっと早くにその數を超えてゐたはずだ。
いま明らかに云へることは、この疫病は耐熱抗体を持ってゐる、と云ふこと。
かうなってくると、茶番大運動會などますます現世から隔絶された異世界の噺となってくる。
為政者は、無観客開催なのだからこの茶番劇が感染爆發の起爆剤ではない、と言ひ逃れを用意したつもりだらう。
しかし、この強行が國民に「だったら自分たちだって……!」とハメを外させるきっかけを與へてしまったこと、また茶番大運動會にかこつけて闖入した“外来種”に、“第六波”の種を撒き始める絶好の機會を與へてしまったことは、まう間違ひない。
人災疫病への過度な警戒はかへって毒だが、緊張感を保ち續けることは肝要だ。
近隣の町内では、今年も夏祭りは中止との告知が、ぼちぼち貼り出されてゐる。
奉納神樂もしかり。
私の夏は、
昨年と変はらない。