灼熱傳聞。

昨日から冷房を付けっぱなしゆゑ、部屋がまだ日蔭の午前中のうちに、一度停めて換気せり。

窓を開けると、なにやらベットリとした陽氣。

遠州浜松で最高気温が40℃に達したと云ふも道理なれ。

忘ラジオ番組の聴者からの電話参加で、

「祖母の家へ帰省した孫が夏休みの宿題で算数をやってゐたところ、なぜか引き算が出来ず、母親(娘)に叱られ大騒ぎとなってゐたが、あとで祖母が孫の教科書を見ると、後ろの頁に“引き算はまだ習っていないのでやらなくてよい”と担任からの傅言書が挟んであった」云々。

つまり、母親(娘)はこの傅言書に気が付かず、また孫もそれを言ひ出せなかったものらしい。

休校が續いたため授業日數が足りず、引き算まで教へられなかった、と云ふことである。

──この病菌騒動がもたらした社会問題の、深い一端を見た思ひ。

南アフリカでは感染者數が減少傾向にあるため、すぐにでも“経済活動”の再開に取りかかる云々。

もう少し慎重に経過を見たはうが良いのではないか、と個人的には心配に思ふ。

病菌騒動は終熄したものと勝手に決めつけ、もはや無かったことのやうに浮かれてゐた、ニヶ月前の日本國を見てゐるやうな……。