
私にとっては史上最短と云ふより、“史上選択肢の無い”今回の衆院選、敢へて投票しないことで“民意”を表すことも考へたが、そもそも私が投票權を行使するのは「託す」ためではなく「ケチをつける」ためであり、今後も堂々と好き勝手に文句を云ふために、投票所へ出かけることにする。
クチばかりで何も行動しないのでは、それこそ政治屋と同類になってしまふではないか!
投票所は入口に行列が出来るなど珍しく混雑しており、今回の選挙の関心度の高さが窺えへて、自分もさうした國民の一人として存在してゐることを實感し、少し嬉しくなる。
疫病對策の為す術無しにつひては、どこの誰が為政者代表となっても同じことだらう。
それより、人災疫病禍と云ふ現實よりも夷國の思惑のはうをとり、それに圧(お)されるがまま茶番大運動會を強行した與党の大愚のはうが、私にはなにより許し難い。
その氣持ちを弱小庶民が公けに表明できる、この機會を逃す手はないのだ。
さうした怒りを、今回は票に込める。

出かけたつひでに寄ったスーパー内の百圓ショップで、自分の好みに合致した来年の手帳とカレンダーを見つけたので買って行く。
かういふ物は、また今度に……、と思ってゐると、案外賣り切れて手に入れらなくなったりするのものである。

やはり今日は、出かけて正解だった。