迦陵頻伽──ことだまのこゑ

手猿樂師•嵐悳江が見た浮世を気ままに語る。

原點投票の御利益。

2021-10-31 19:40:00 | 浮世見聞記


私にとっては史上最短と云ふより、“史上選択肢の無い”今回の衆院選、敢へて投票しないことで“民意”を表すことも考へたが、そもそも私が投票權を行使するのは「託す」ためではなく「ケチをつける」ためであり、今後も堂々と好き勝手に文句を云ふために、投票所へ出かけることにする。

クチばかりで何も行動しないのでは、それこそ政治屋と同類になってしまふではないか!


投票所は入口に行列が出来るなど珍しく混雑しており、今回の選挙の関心度の高さが窺えへて、自分もさうした國民の一人として存在してゐることを實感し、少し嬉しくなる。


疫病對策の為す術無しにつひては、どこの誰が為政者代表となっても同じことだらう。

それより、人災疫病禍と云ふ現實よりも夷國の思惑のはうをとり、それに圧(お)されるがまま茶番大運動會を強行した與党の大愚のはうが、私にはなにより許し難い。

その氣持ちを弱小庶民が公けに表明できる、この機會を逃す手はないのだ。

さうした怒りを、今回は票に込める。




出かけたつひでに寄ったスーパー内の百圓ショップで、自分の好みに合致した来年の手帳とカレンダーを見つけたので買って行く。

かういふ物は、また今度に……、と思ってゐると、案外賣り切れて手に入れらなくなったりするのものである。





やはり今日は、出かけて正解だった。





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