「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

           鳩山”団塊世代”内閣

2009-09-01 04:59:41 | Weblog
民主党の”地すべり”的勝利で今月半にも鳩山由起夫内閣が発足する。戦後生まれの
総理は自民党の安倍晋三氏に次いで二人目だが、いわゆるべビー・ブーム時の”団塊
世代”生まれでは初めてである。いよいよ”団塊世代”の政治舞台への本格的な登場で
ある。

ネットに民主党の”次の内閣”の顔ぶれ(2009年5月19日)が載っている。これが即、新
内閣のメンバーとはならないが、示唆には富む。これによると、15閣僚中9閣僚が昭和21
年から25年生まれである。参考までに顔ぶれはー(敬称略)
   副総理  菅直人(21年)     金融     大畠章宏  (22年)
   外務   鉢呂吉雄 (23年)   男女共同参画 神元美恵子 (24年)
   文部科学 小宮山洋子(23年)  厚生労働   藤村修   (24年)
   法務   細川律夫 (23年)   財務     中川正春  (25年)
   経済産業 増子輝彦 (22年) 

”団塊世代”は一般には22年~24年生まれをいうが、約800万人といわれ、全人口の8%を
を占め突出している。このため”団塊”とくくられ、その特徴と評価をめぐってプラス,マイナス色 
々言われているが、戦争中関東軍の参謀で、シベリア抑留後帰国して伊藤忠商事野会長に
なった故瀬島龍三氏はある本のなかでで”日本の最大の危機は”団塊世代”が政治の中枢
についた時だ”といった意味のことを書いている。

理由については正確に覚えていないが、学園紛争で大学時代の勉強が他の時代に比較して
劣っていることを挙げていたような記憶がする。”団塊”の一人、森田健作・千葉県知事(24年
生まれ)が産経新聞のコラム「おじいちゃんの日本はどこへ行った」の中で大人(団塊世代)が
礼の国、和の国、美しい国の国造りをノスタルジーだけで語り忘れてしまっていると嘆いていた。
瀬島龍三氏の批判が当たらないよう切に祈りたい。