「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

        心配な鳩山”全共闘世代”内閣

2009-09-17 05:20:26 | Weblog
民主党中心の鳩山連立内閣が発足した。船出に当たって鳩山由起夫総理は”歴史を
変え""歴史を造る"と意気込みを表明したが、僕はこれを聞いて40年ほど前、日本国
内を吹きまくった”全共闘”の学生たちの嵐の時代を想い出した。全共闘の闘士たちも
空虚な言葉をもて遊んでいた。

鳩山内閣の顔ぶれを見て僕は、まさにこれは”全共闘世代”内閣だと思った。鳩山総理、
菅副総理をはじめ総理を含めた全閣僚のうち9閣僚が、この世代の生まれであり、民主
党の小沢一郎幹事長、山岡賢治国対委員長もこの世代の生まれである。

wikipediaによると、全共闘世代とは1965年から72年までのベトナム戦争と安保闘争の時
期に大學時代を送った世代である。生まれた歳でいうと、戦中の真珠湾攻撃以降に生ま
れた世代(1942年ー45年)と団塊世代(1946年ー49年)である。

全共闘ー全学共闘会議という過激な学生運動が社会を騒がせた時代は騒々しい時代で
あった。成田闘争、日大紛争、東大安田講堂事件,淺間山荘事件、よど号ハイジャック事件
もこの時代であった。鳩山内閣の閣僚たちが、この時代に何をしていたのかは知らないが
wikipediaには、この時代の学生の15%が学生運動にかかわっていたとある。

鳩山総理は”歴史を変える”と言っているが、過去の歴史まで塗り替えてもらっては困る。
法の番人の法務大臣に任命された千葉景子氏の”従軍慰安婦”観は、歴史を冒涜する
ものだ。この誤った考えで米国まで行き、下院の反日法案に組する行動は日本人ではない。
こんな政治家に国の法律をまかせて大丈夫なのかー。

戦争中関東軍の参謀で、戦後伊藤忠商事の会長となった故瀬島龍三氏は、団塊世代が
日本の政治の中枢についた時が日本の最大の危機だと本に書いている。麻生前総理が、
政権引継ぎの時に言った言葉「国の針路を誤らないよう」くれぐれも舵取りをお願いしたい。