「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

         自民党”世代交代”だけでは!

2009-09-15 04:42:54 | Weblog
自民党の総裁選に谷垣禎一・元財務相(64)が立候補の名乗りをあげた。総裁選は
18日に告示され、28日に投票が行われるが、民主党鳩山内閣の賑々しい船出の陰
に隠れて今一つパッとしない。あれほど長年にわたって"わが世”を謳歌してきた自民
党も、野にくだれば”おごる平家”の感なきにしもあらずだ。

谷垣氏は立候補に当たって"誰かが捨石にならなければならない。自分が捨石になっ
て党の再建を果す。と決意のほどを延べた。その言やよしだ。一方、前回の総裁選に
立候補、今回も立候補を噂さされていた石原伸晃・幹事長代理は”今回は止まり木に
羽を休め、明日を待つ。みこしに乗るのではなく、地に足をつけて党の再生を支える”
と立候補断念の心境を述べた。止まり木に羽を休めるのはなんの鳥か。多分風見鶏
であろう。

自民党内には「世代交代」「脱派閥」の声が若手中堅議員の間に"澎湃”と起きているそ
うだ。その中には"40代の人間が党首にならなければ自民党も変わったとはいえない”
といった河野太郎議員(46)の声もある。河野議員は河野洋平衆院議長の御曹司である。
果たしてそうだろうか。国民が自民党が変わったと評価するのは年齢の若がわりではな
い。世襲議員の跋扈する体質から抜け出ることであり、ぶれない政策の一貫性である。弱
弱しい"坊ちゃん”体質の二世議員が、二人まで途中で政権を放棄したのは、まだ国民
の記憶に新しい。