「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

       地震でパニックになったジャカルタ市民

2009-09-04 04:54:28 | Weblog
"ジャワで地震死者32人以上”とA紙が外電欄で小さく伝えていた。S紙に至っては
一日遅れの報道である。2004年12月スマトラ沖での巨大地震で20万人以上が死に
06年5月の中部ジャワ地震で5000人が死んでいる地震国インドネシアでは30人ぐら
いの犠牲者では、この程度の扱いか、あるいは一日遅れでじゅうぶんなのだろう。

今回の地震は西部ジャワのバンドン南南西95㌔のインド洋海底で発生、マグニチュー
ドは7で、震源地に近いチアンジュールではがけ崩れや家屋の倒壊などで最終的には
犠牲者は100人を越すという報道もある。高層ビルが立ち並ぶ首都ジャカルタでも揺れ
が激しく邦字紙「じゃかるた新聞」(http://www.jakartashimbun.com/)によると,窓ガ
ラスが割れたり、天井が壊れたビルもあった。

僕は「じゃかるた新聞」を読んで注目したのは”首都ジャカルタ就業時間パニック”という
見出しだった。この地震は午後2時55分に発生しているが、アナウンスされたのは発生
してから4,5分後で、揺れに驚いた群衆がビルから飛び出して道路に集まりパニック状
態、群衆の中には人に踏まれて病院へ運びこまれた者もあった。

インドネシアのビルの耐震構造については知らないが、倒壊がなかったのは何よりだった。
しかし、スマトラ巨大地震以降、地震後の危機管理について学んだはずの市民がやはり
パニック状態になっている。他人事ではない。新宿副都心など超高層ビル群は大丈夫なの
だろうか。