「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

         後期高齢者 旅行が出来なくとも

2009-09-24 04:54:06 | Weblog
シルバーウィーク明けの今日から老妻が地元の老人会の旅行で宇奈月、黒部渓谷の
二泊三日の観光へ出かけた。往復バス代を含め全費用は36600円だが、老人会から
2000円の補助が出る。家の近くからバスに乗れ、帰ってこれるので好評だが、夫婦ニ
人で参加すれば、かなりの出費なので、僕は留守番役にまわった。

総務省統計局によると、65歳以上の高齢者無職世帯の消費支出の不可分所得は平成
13年には179830円あったが、18年には165771円に減った。多分、昨年から後期高齢
者医療制度が導入されたので、この数字はさらに下がっているだろう。これだけの不可分
所得では、なかなか旅行費用は捻出できない。

同じ統計局の別な統計によると、65歳以上の日本人高齢者の国内旅行の総数は1068万
人、海外旅行は153万人という数字がある。一見、多いように見えるが2025年には4人に
1人は65歳以上という時代がやってくる。現在でもけっして多い数ではない。

僕ら昭和1桁世代は、戦中戦後の”ないないづくし”の時代に育ってきているので、わりと辛
坊強いといわれている。”欲しがりません勝つまでは”"贅沢は敵だ”の時代を生きてきた。旅
行へは行きたいが、行かなくと我慢できる。今のところ、幸い二人とも大病もせず誰の手にも
世話にならずにこうして生きていられる。"中ぐらい”がおらが春などである。