「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

     八ツ場ダム 聞こえてこない野党自民党の声

2009-09-23 06:06:52 | Weblog
群馬県の八ツ場ダム建設中止をめぐって地元で猛反対が続いている。反対を明言して
いる前原誠司国交相が23日現地を視察するが、地元住民は反発が強く、国交相が希望
している「意見交換会」をボイコットする構えだ。当たり前の話だ。地元では半世紀にわた
る国との話し合いの末、やっと建設に漕ぎ着け、すでに総工費4600億円のうち、すでに
3210億円が投入されている。それを視察をする前に党のマニフェストだ、と中止一点ばり
では住民が怒るのは当然だ。

八ツ場ダムのある群馬県は過去に福田赳夫、康夫親子、中曽根康弘,小渕恵三と自民党
から歴代の宰相を輩出している。この間の麻生内閣でも中曽根外務、小渕少子化とニ人の
閣僚がいた。いってみれば自民党の金城湯池だ。先日の選挙でも八ツ場ダムのある群馬県
5区では小渕優子氏が勝利している。

自民党は今、与党ではなく野に下っている。民主党内閣が公約だとして、一方的に八ツ場ダ
ム建設中止を宣言し、地元住民が困ってこれに反対している。従来の政治構図からゆけば
野党が反対するのが当然だが、自民党の声は聞こえてこない。総裁選挙で八ツ場ダムどころ
では、ないのだろうか。ここを選挙区とする、あの"ハッタリ”君こと山本一太参院議員の姿が
テレビ画面に映らないのはどういうわけか。

民主党もおかしい。マニフェストだ、公約だと、言いながら、なぜ先の総選挙でダムのある群馬
5区に自前の候補を立てなかったのか。ダム建設中止がマニフェストに書いてあるといっても地
元からは民主党へは投票していないのだ。