母の実家から、この8月、96歳で永眠した従姉の49日法要の案内状が届いた。
東京では最近仏事は次第に簡素化され、家族やごく親しい人のみで行われる
傾向にあるのだが、やはり旧家には昔のしきたりが残っている。
そんな折、産経新聞のコラムに「直葬」(じきそうと読むらしい)が紹介されていた。
80歳近くになって初めて聞く言葉だ。葬儀を簡略化して御通夜も告別式せず火葬
場で行う"葬儀”なのだそうだ。ネット情報によれば、普通にお葬式を葬儀店など
を介して行うと、最低100万円かかるが、この「直葬」方式だと20万円から30万円
ですむのだという。核家族化や、このところの不況で東京では「直葬」が増え、全
体の葬儀の3割を占めているとのことだ。
仏教に限らず、どんな宗教でも人間の死に際しては一つの儀式があり、それに伴
う習俗がある。10年ほど前滞在先のメダン(インドネシア)で知人の死に遭遇、イス
ラムの葬儀に出席したが、そのあと1週間ごとに家族が集まって法要をしていた。
大學教授の友人の話ではイスラムの教義には無関係で、おそらく昔この地方が仏
教国だった頃のしきたりではないかということだった。
キリスト教でも死者のためのミサや祈祷式があり、地方地方の死者を偲ぶ習俗が
ある。「直葬」では仏教の僧侶抜きの場合もあるそうだ。火葬した後も遺骨も墓に埋
葬することもないという。子供の頃、ウソをつくと閻魔(えんま)さんに舌を抜かれると
育ったぼくには、とても恐ろしくて、こんな「直葬」はして貰いたくない。
東京では最近仏事は次第に簡素化され、家族やごく親しい人のみで行われる
傾向にあるのだが、やはり旧家には昔のしきたりが残っている。
そんな折、産経新聞のコラムに「直葬」(じきそうと読むらしい)が紹介されていた。
80歳近くになって初めて聞く言葉だ。葬儀を簡略化して御通夜も告別式せず火葬
場で行う"葬儀”なのだそうだ。ネット情報によれば、普通にお葬式を葬儀店など
を介して行うと、最低100万円かかるが、この「直葬」方式だと20万円から30万円
ですむのだという。核家族化や、このところの不況で東京では「直葬」が増え、全
体の葬儀の3割を占めているとのことだ。
仏教に限らず、どんな宗教でも人間の死に際しては一つの儀式があり、それに伴
う習俗がある。10年ほど前滞在先のメダン(インドネシア)で知人の死に遭遇、イス
ラムの葬儀に出席したが、そのあと1週間ごとに家族が集まって法要をしていた。
大學教授の友人の話ではイスラムの教義には無関係で、おそらく昔この地方が仏
教国だった頃のしきたりではないかということだった。
キリスト教でも死者のためのミサや祈祷式があり、地方地方の死者を偲ぶ習俗が
ある。「直葬」では仏教の僧侶抜きの場合もあるそうだ。火葬した後も遺骨も墓に埋
葬することもないという。子供の頃、ウソをつくと閻魔(えんま)さんに舌を抜かれると
育ったぼくには、とても恐ろしくて、こんな「直葬」はして貰いたくない。