「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

      シルバーには縁遠いシルバーウイーク

2009-09-20 04:59:25 | Weblog
今日から4日続きの休みに入った。シルバーウイークというのだそうだが、僕ら
シルバー(高齢者)にはあまり無縁だ。明日21日が第3月曜日の「敬老の日」と
いうから、もしかすると何かよいことがあるかも知れないが、期待はしていない。
4日間、つつがなく元気に暮らせればよい。

新聞やテレビによると、シルバーウイークの期間中、各地の観光地は予約で一
杯、高速道路も車でうまり、空港も海外旅行客で混雑しているという。こと、レジ
ャーに関しては不景気は関係ないのかもしれない。

昔”ため息の出るような”で始まるピーナッツの「恋のバカンス」が大ヒットしたの
は、もう半世紀近くも前の昭和38年のことだ。その翌年の4月から観光目的でも
海外へ自由に渡航できるようになった。その当時、僕らは30代で子育ての真最中
であった。バカンスは歌の文句でほど遠く、ハワイもまだ”あこがれ”の夢であった。

サラリーマンは”モーレツ”時代の幕開けで連休なんて思いもおよばなかった。僕ら
東京のサラリーマンは、せいぜい近郊の温泉地などへ一泊の家族旅行へ行けるの
がせい一杯であった。グルメという言葉もなかった。会社の社員寮で夕食に出され
たブロイーラーのカツに舌つづみをうっていた時代であった。思うと、まだ日本全体が
それほど豊ではなかったが、将来への期待と希望に燃えていた感じがするのだが。