「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

         やめてよかった”ぶら下がり取材”

2011-10-03 06:27:17 | Weblog
野田佳彦総理が毎日の”ぶら下がり取材”をやめることにした。マスコミは野田総理が就任以来"ぶら下がり取材"がなく露出度が少ないと文句をいっていたが、、こんな意味のない取材はやめたほうがよい。昨年6月、当時の菅総理が就任直後”ぶら下がり”を一日一回にした時も小ブログは「みっともない”ぶら下がり取材”」を書き、その廃止を主張していた。

"ぶら下がり取材”は記者団の取材に応じて短時間立ち止まって質問に答える方式だが、半世紀以上前、僕が現役の時代にはなかった。"ぶら下がり取材”が何時から始まったのか定かではないが、いずれ画面が必要なテレビ時代になってからの産物だろう。が、活字時代に育った僕にとっては、まず"ぶら下がり”という言葉自体、物乞いみたいでイヤだし、第一短時間の取材では、相手に対しても大変失礼である。

鳩山元総理が野田総理に向かって"ぶら下がり取材”で自分の政治生命が短くなった”旨発言し、"ぶら下がり”を敬遠するよう進言したという。鳩山氏の政治生命がぶらさがり”で短縮されたとは思わないが、テレビで記者の質問を聞いていると”ご機嫌如何ですか”とか"何かありませんか”とかまるで御用聞きみたいでみっともない。

一国の総理であり、やはり絶えず国民との"対話”は欲しい。マスコミは野田総理の露出度は少ないといっているが、僕にはそれほど少ないとは思えない。意味のない"ぶら下がり”などやめても総理の政治生命がどうこうすることはない。東京ローカルのMXテレビが、石原慎太郎知事の記者会見を放送しているが、下手な番組より面白い。野田総理もこの方法を真似たら如何ですか。もっとも会見の内容次第ですが。すくなくとも御用聞きみたいな記者の質問はなくなるでしょう。