「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

            閣僚の沖縄"お百度参り”

2011-10-19 06:36:07 | Weblog
玄葉光一郎外相が昨日から沖縄を訪問、今日19日は仲井真弘多知事と会談する。17日には一川保夫防衛相が仲井真知事と会って普天間飛行場の移転候補地,辺野古のアセスメント(環境影響評価)を年内に提出旨伝えた。連日の閣僚の沖縄詣では今月下旬の米国のバネッタ国防長官の訪日を控えてのバタバタとしたお膳たてのように見える。

野田内閣の戦術はこうして関係閣僚を"すそ払い”にして"正心誠意”のあるところを見せ最後に総理が登場して辺野古移転を沖縄側に説得しようというものだ。辺野古移転は日米間の合意によるものであり、後には退けないものだが、鳩山元総理の"最低でも県外"発言や、その後の菅前総理の対応で問題をこじらせてしまった。このため、現地側は連日の閣僚訪問についても冷ややかだそうだ。

民主党政権が発足してから、この2年間に鳩山元総理が2回、菅前総理が3回、その他関係閣僚を含める合計18回も大臣が沖縄を訪れている。その度に行われる知事室での”かりゆし”姿同士の会見は、申し訳ないが鼻についてきた。

昔から"お百度参り”という風習がある。個人的にある一つの事を達成しようと思えば「願」(がん)をかけて一つの神社仏閣に百回参拝することである。辺野古移転の問題は後に退けない国際的な契約である。民主党政権が辺野古移転実現に「願」をかけたならば、やはりそれに向かって努力すべきである。”かりゆし”姿のお百度参りもよいが、それよりは、沖縄の人から"沖縄処分”と言われないように、心のこもった対応が必要だ。