「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

         超高齢化時代と人生のしきたりの変化

2011-10-23 06:27:42 | Weblog
天皇陛下の叔父で昭和天皇の末弟にあたる三笠宮さま(95)と妃殿下百合子さま(88)が22日、ご結婚70年をお祝いになった。おめでたい限りである。人生のお祝いごととして、結婚50年は金婚式、60年はダイヤモンド婚だが、さて70年はなんと言うのだろうかー調べてみたがない。

英国のエリザベス女王(85)とフィリップ殿下(90)も2007年、結婚60年のダイヤモンド婚をバッキンガム宮殿でお祝いされた。洋の東西を問わず、超高齢化時代に入り、これまで、ダイヤモンド婚が最後のお祝いとされてきたが、新たに次の名称を考えなくてはならなくなった。しかし、レアメタル(希少金属)婚では、明るさも輝きもない。

たしかに超高齢化時代である。僕の周囲にも80代、90代の友人、知人が沢山いる。自分のことで恐縮だが、週に4回、スポーツクラブで最低一日200mは泳いでいる。昔では考えられないことだった。この超高齢化時代に対応できず、困っているのは”厄”(やく)払いの神社仏閣だと聞いたことがある。

わが国では昔から男の厄年は25,42,61歳、女性は19,33,61歳である。陰陽道から割り出したものらしいが、人生50歳といわれた戦前から戦後すぐの時代までは、これが日本人の身体の変化の時で、健康に気をつけろ、という警告の意味もあったのかもしれない。しかし、今は男の平均寿命は80歳にちかく、女性に至っては80歳半ばである。

年金支払い年齢が68歳から、と若い世代が騒いでいるが、超高齢化時代でこれまでの慣習や常識が通らなくなってきているのかもしれない。