菅直人前総理が四国八十八か所の霊場めぐりを再開した。今冶市の五十四番所の霊場「延命寺」から、お遍路姿で歩き始めた写真を見た。数か月前まで総理の座を何時辞めるかをめぐって"延命工作”ではないかと騒がれていただけに、再開霊場が「延命寺」とは、前総理には悪いが象徴的だ。菅さんが、これほど四国ご遍路にこだわる真意はなんなのだろうか。ご自身の心の問題で伺いしれないが、東日本大震災の復興や原発事故の収束を願ってのものと善意に解釈しているがー。
イスラム教徒は今、十一月二十五日までが巡礼月で、世界各地からメッカのアカバ宮殿へ向けての巡礼が続いている。イスラム教徒にとってはメッカ巡礼は三大義務の一つで、一生に一度は巡礼をすべきとなっているが、なかなか遠隔地からは経済的な事情から巡礼ができず、やっと出来ても厳しい旅で、途中で死亡する者が多かったという。今でもその過酷な巡礼は続いている。
スペインの巡礼「サンティアゴ・デ・コンポステラ」も人気であるようだ。主としてフランスからピレネー山脈を越えてキリスト教の聖地、サンティアゴへ徒歩で巡礼するコースだが、最近は信仰というより観光的要素が深まり、日本からも大勢の人が巡礼に出かけている。簡単に自動車や列車で行ける旅もあるとのことだ。
四国のご遍路の旅も最近はバスや車でまわる観光目的の巡礼が多くなってきたという。その目的も純粋な仏教信仰というよりも現世や来世への利益を期待してのもの。あるいは失われた自分探しといった巡礼が多くなってきているみたいだ。中にはバックパーカーの若者もみられるようだ。菅前総理の場合はどれに当たるのか。自分中心の巡礼であるならば、いまだに大震災や原発事故で避難生活を続けている人が数万人もいる。すこし時期尚早で不謹慎にも思われる。
イスラム教徒は今、十一月二十五日までが巡礼月で、世界各地からメッカのアカバ宮殿へ向けての巡礼が続いている。イスラム教徒にとってはメッカ巡礼は三大義務の一つで、一生に一度は巡礼をすべきとなっているが、なかなか遠隔地からは経済的な事情から巡礼ができず、やっと出来ても厳しい旅で、途中で死亡する者が多かったという。今でもその過酷な巡礼は続いている。
スペインの巡礼「サンティアゴ・デ・コンポステラ」も人気であるようだ。主としてフランスからピレネー山脈を越えてキリスト教の聖地、サンティアゴへ徒歩で巡礼するコースだが、最近は信仰というより観光的要素が深まり、日本からも大勢の人が巡礼に出かけている。簡単に自動車や列車で行ける旅もあるとのことだ。
四国のご遍路の旅も最近はバスや車でまわる観光目的の巡礼が多くなってきたという。その目的も純粋な仏教信仰というよりも現世や来世への利益を期待してのもの。あるいは失われた自分探しといった巡礼が多くなってきているみたいだ。中にはバックパーカーの若者もみられるようだ。菅前総理の場合はどれに当たるのか。自分中心の巡礼であるならば、いまだに大震災や原発事故で避難生活を続けている人が数万人もいる。すこし時期尚早で不謹慎にも思われる。