「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

      "韓国に水をあけられた” 野田総理の実感

2011-10-26 06:37:53 | Weblog
「海外に行くと、韓国に水を開けられたと感じる。政治家のリーダーシップなんだろう」-と野田首相は最近、民主党議員にこうもらした。(読売新聞コラム「開国TPP」)まるで人事のような発言だが、たまに海外旅行に行くと、たしかにそんな実感がする。民主党政権になって2年、鳩山、菅内閣は何をやってきたのかー。そして今もなお、TPP(環太平洋経済連携協定)をめぐってASEAN首脳会議が来月に迫っているのに、交渉に参加するのどうか結論がでない。

韓国は11月のASEAN首脳会議でインドネシアとの間で包括的経済連携協定(CEPA)交渉参加を表明するようだ。韓イ両国間の貿易規模は229億㌦(1兆8千万円)だが、この数年経済関係は深まり、韓国からインドネシアへの直接投資は2009年には3・3億㌦だったのが、2010年には8・7億㌦と急激に伸びている。

インドネシアだけではない。韓国は一昨年UAE(アラブ首長国連邦)の原子力発電所施設工事を総額400億㌦で落札、世界をあっといわせたが、この成功の裏には李明博大統領のトップセールスがあったといわれる。李大統領は、大統領就任前は韓国でも有数な貿易商社「現代」の会長だった。若い時には「現代」商社員としてサウジアラビアのジュバル工業港建設工事を手がけている。

つまり"商売人”なのである。李大統領はインドネシアにも駐在したことがあるそうだ。インドネシアといえば、かっては日本の独占市場であり、ODA(海外援助)の最大供与国であったが、ウカウカとはしていれない。韓国に水を開けられた、とのんびりしたことを言っている場合ではない。