「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

        増えている自転車からみの交通事故

2011-10-16 07:10:10 | Weblog
東京都内で自転車にからむ交通事故が過去6年間で最高の勢いで増えているという。今年8月までの警視庁の統計では、全交通事故の37・8%が自転車が関係しているとのこと。膝の痛みで自転車に乗る機会の多い、僕にとっては人事ではない。今までも人一倍注意して運転していたが、いっそう気をつけることにしよう。

昨日"床屋談義"で、僕と同年齢の主人から、この話が出て、真っ先に話題になったのは"母子相乗り自転車”である。昨年あたりから、たしか相乗りは公認のものしか許可にならなくなった、聞いているが、わが町では相変わらず、普通の自転車に幼児二人、時には三人を乗せて走っている。僕も店の主人も相乗り自転車を見ると、特に気を配って徐行運転するが、若い母親は、そんなことにはお構いなくスピード運転して僕らをはらはらさせる。

東日本大震災の後東京では、自転車通勤が増加しているという。地震後自宅に戻れなかった教訓かららしいが、確かに多い。わが家の近くの環七や目黒通りにも朝晩の通勤時にはそれらしき若者の姿を見かける。渋滞した車の列を縫ってスイスイと走って行く。年寄りの僕にはと打て出来ない芸当であり、見るだけでもこわくなる。

10年ほど前だが、オランダを旅行して自転車道路が完備しているのに驚いた。わが国でも地方都市の中には立派な自転車道路があると聞く。たしかに自転車はCO2には無関係なエコーカーだが、東京では時には"凶器”にもなりかねない。老人にはとうてい自動車道などは知れない。歩道でさえ、若者は、ベルを鳴らさずスピードをあげて追い抜いて行く。関係当局は真剣に対策を考えて欲しいものだ。