タイではアユタヤをはじめ各地で大洪水の被害が続出、首都バンコクの浸水も時間の問題だという。この大洪水でタイに進出している日系企業300社以上が生産中止に追い込まれている。対岸の火ではない。回りまわって、わが国経済にも影響が出始めている。が、これに対して日本の政府が何か救援とか援助の手を差し伸べたという話は聞いたことがない。大震災の復興でそれどころではないのだろうか。
この洪水被害で僕は改めて、日本国内で企業の"空洞化"現象を知った。300社も進出企業もあるのだから当然、在留邦人の数も多い。外務省領事局の統計(平成23年度)によると、タイ国内全体で4万人以上の日本人が長期滞在している。この数は米国、中国についで第4位で、このほかシンガポール、タイ、台湾、フィリピン、インドネシアなどアジア諸国に長期滞在、永久移住者が増えている。
先日、ある会合に出たら自動車企業のOBが、日本政府の輸出産業への対応の甘さを指摘し、このままでは"裾野の広い”自動車産業では、企業の"空洞化”がますます進んで行くと心配していた。部品を製造している、中小企業では国内ではやって行けず、労働力の安い国を求めて海外へ出かけてゆくという。確かに、”空洞化"現象は進んでいる。外務省領事局の統計では、平成22年10月現在で海外居住の日本人は長期滞在、永住者とも過去最多で1,414,357人である、10年前の平成12年には811,712人だったのだから、なんと60万人も増えている。
風評の域は出ないのだが、大震災のあと、個人的にも日本を脱出して海外に長期滞在する人も多くなっているという。この会合に出ていた一人の女性も実際に近くスペインへ家族で長期居住することを検討いている、と言っていた。ユーロー安の今がチャンスだからのようだ。日本国内の居住環境の悪化が、日本人の海外流出の数を増加させているのだろうか。いろいろと考えさせられる。
この洪水被害で僕は改めて、日本国内で企業の"空洞化"現象を知った。300社も進出企業もあるのだから当然、在留邦人の数も多い。外務省領事局の統計(平成23年度)によると、タイ国内全体で4万人以上の日本人が長期滞在している。この数は米国、中国についで第4位で、このほかシンガポール、タイ、台湾、フィリピン、インドネシアなどアジア諸国に長期滞在、永久移住者が増えている。
先日、ある会合に出たら自動車企業のOBが、日本政府の輸出産業への対応の甘さを指摘し、このままでは"裾野の広い”自動車産業では、企業の"空洞化”がますます進んで行くと心配していた。部品を製造している、中小企業では国内ではやって行けず、労働力の安い国を求めて海外へ出かけてゆくという。確かに、”空洞化"現象は進んでいる。外務省領事局の統計では、平成22年10月現在で海外居住の日本人は長期滞在、永住者とも過去最多で1,414,357人である、10年前の平成12年には811,712人だったのだから、なんと60万人も増えている。
風評の域は出ないのだが、大震災のあと、個人的にも日本を脱出して海外に長期滞在する人も多くなっているという。この会合に出ていた一人の女性も実際に近くスペインへ家族で長期居住することを検討いている、と言っていた。ユーロー安の今がチャンスだからのようだ。日本国内の居住環境の悪化が、日本人の海外流出の数を増加させているのだろうか。いろいろと考えさせられる。