老妻がむかご(零余子)を自由が丘の無人スタンドで一袋200円で買ってきた。旬のものだが、なかなかスーパーでは売っていない珍品である。早速むかごご飯にして食べた。美味である。むかごは山イモや自然薯(じねんしょ)の葉のつけねにできる球芽で、小指の爪ぐらいの大きである。(写真)
わが家でむかごご飯を食べるようになったのはいつごろか。少なくとも僕にとっては”おふくろの味”ではない。信州育ちの老妻も昔食べたことはないという。「零余子」という漢字からみて恐らく中国から渡来してきたものだろう。
僕ら夫婦は二人とも戦中戦後の食糧難時代に育った世代である。混ぜご飯といえば、サツマイモ、大根、トウモロコシ、大豆、豆カスetcで、どれも好い想い出はない。むかごご飯のルーツは薬膳料理か精進料理なのだろうか。上品な味だが、これでは食糧時代では、腹の足しにはならなかったに違いない。
わが家でむかごご飯を食べるようになったのはいつごろか。少なくとも僕にとっては”おふくろの味”ではない。信州育ちの老妻も昔食べたことはないという。「零余子」という漢字からみて恐らく中国から渡来してきたものだろう。
僕ら夫婦は二人とも戦中戦後の食糧難時代に育った世代である。混ぜご飯といえば、サツマイモ、大根、トウモロコシ、大豆、豆カスetcで、どれも好い想い出はない。むかごご飯のルーツは薬膳料理か精進料理なのだろうか。上品な味だが、これでは食糧時代では、腹の足しにはならなかったに違いない。