「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

政治家が“徒党”で靖国参拝するよりは

2013-10-19 05:46:18 | Weblog
秋の靖国神社の例大祭に閣僚や政治家が参拝したとして一部のマスコミが、またぞろ騒いでいる。もういい加減にせよと言いたいが、政治家も政治家だ。超党派の議員が百数十人も”徒党”を組んで昇殿する姿は異常である。これまで超党派議員団は8月15日の終戦記念日に参拝したのがニュースになっていたが、例大祭にも参拝するようになったのか。それとも”近隣諸国”に配慮して8月15日の参拝をやめ、例大祭に切り替えたのであろうか。

僕は靖国神社に参拝するな、と言うのではない。閣僚の中でただ一人個人的に参拝した新藤総務大臣が”参拝は個人の心の問題である”と言っているがその通りだ。新藤大臣は祖父が合祀されているそうだ。新藤大臣は8月15日にも参拝しているが、マスコミの中には、これをとらえて、まるで”前科犯”のような扱いの報道だ。

戦時下の事について比較的几帳面に記述している亡父の日記を調べたが、天皇皇后両陛下が春夏の例大祭に親拝された事は書いてあるが、東條首相が参拝したかどうかは記されていない。当時(昭和15年―20年)は大政翼賛会傘下であったが、大政治翼賛会議員が、行列して昇殿したという記述は見当たらない。

戦前、靖国神社の春秋の例大祭は、4月30日と10月23日に固定されていて、東京の小学校では休みであった。子供だった僕らは神社境内の縁日を楽しみに参拝に出かけた。天皇皇后両陛下の御親拝の時には、全国から招かれたご遺族が九段坂に蓆をしいて拝顔した。天皇陛下の御親拝が中止になってから久しい。今、望ましいのは安倍総理の参拝ではなくて、天皇陛下が親拝できるような環境づくりを政治家が努力することである。