「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

日本人の「成人力」と週5日制授業

2013-10-10 05:23:22 | Weblog
日本人の「成人力」が世界で突出していることが判った。「成人力」とは社会生活で求められる能力の事を指すようだ。これはOECD(経済開発協力機構)が加盟24か国.地域を対象に初めておこなった「国際成人力」調査(PIAAC)で明らかにされた、日本は「成人力」のうち「読解力」と「数量思考力」の部門でともに一位であった。

何事も一位は嬉しく誇らしいが、OECDが3年に一回行っている「生徒の国際学習到達度」調査(PISA)では2000年、日本は数学的応用力が一位だったのが、2009年には九位に急降下している。今回のPIAACでも若年層(16歳―24歳)でも中高年層に比べて他国との差は小さいとのことだ。これは先年から指摘のある”ゆとり教育”による学力低下と関係があるのだろうか。

文部科学省が行った土曜授業復活を問う調査結果(平成24年度)が新聞に出ていたが、保護者の86%が復活に賛成なのに、教員は38%しか賛成がない。”ゆとり教育”の元凶が週5日制にあるのではないかと検討され、昨年来自治体によっては土曜授業が復活してきたが、まだ全国的にはすくない。週6日制が出来ない理由としては、教員の勤務体制の調整、部活動の日程が困難などがあげられているそうだが、かっては日本全国どこでも週6日制であったのだ。

文部行政も日教組の息のかかった3年3か月の民主党政権下でおかしくなってしまったようだ。僕ら戦前、教育勅語で育った世代にとっては、資源の乏しい日本の財産は唯一勤勉努力にあると教えられてきたものだ。