「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

何をしているのか警察のストーカー対応

2013-10-09 07:19:33 | Weblog
東京三鷹市の井の頭公園の民家で、この家に住む女子高校生が後をつけていた21歳の男に首を刃物で切られ搬送先の病院で亡くなった。男は前から女子高校生に付きまとい、事件のあった朝も両親と共に近くの三鷹署に相談に出かけていたという。まさにストーカー犯罪である。警察は何をしていたのかと言いたくなる。警視庁のHPには「ストーカー被害にあったら警視庁」とある。被害者は切羽つまって相談に出かけたのだろうが、いったい何をしていたのだろうか。

ストーカー行為による殺人事件は1999年の桶川駅(埼玉県)前の女子大生殺害事件以来後を絶たない。2000年には「ストーカー規制法」まで出来たのになぜなのだろうか。恐らく個人のプライバシーについて警察の中に変な解釈があり、一歩踏み込めないのではないのだろうか。数年前、ストーカーではないが、明らかに犯罪行為と思われる件について警察の生活相談室にでかけたが、言葉は丁寧だったが、まったく取り合わず、がっかりしたことがある。

この事件について警視庁の生活安全課の責任者は「百%適正な対応だったといえる情報は持っていない。対応が十分だったかは、時間はかかるが事実確認をして行きたい」(産経新聞)と歯切れの悪い説明をしている。過去にも同じような事件が起きている。その経験が今回も生かされなかったのには、やはり警察内部に変な人権に関する神話があって、それが障害になっているのではないのだろうか。

警察の対応はおかしい。女子高生の通う高校の担任教師は、学校近くの杉並警察署のも相談していたという。何故三鷹署との間で相互に連絡が取れなかったのか。また、その後判った事では、ケータイで連絡の取れなかった犯人に対して”警察に連絡をよこせ”と留守電を入れていたという。まったく人間の機微のわからないやり方だ。