「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

65年前卒業した中学同期会の解散

2013-10-30 06:16:29 | Weblog
70年来の竹馬の友から共に卒業した旧制中学の同期会が解散する旨連絡があった。僕はこの同期会の運営の仕方に反対して10年ほど前から通知を貰わないことにしている。解散の理由は年々、参加者が減ってきたことにあるらしい。会員への連絡文によれば、今年の参加者は僅か5人にすぎない。65年前に卒業した仲間だが、まだ30人以上は元気でいる。しかし、同封の最近の消息欄は、ほとんどが白紙でただ欠席に○印しただけ、返事を寄越さない者もいる。

僕ら80歳を過ぎると、ほとんどが身体のどこかにガタが来ていて、よほどの限り夜の集まりは失礼している。なのに、この同期会は前から夜の飲み会にこだわっている。それも会場が学校と無関係な私鉄沿線の盛り場に固執している。かっては都内に住んでいた仲間も65年経った今ではほとんどが神奈川、埼玉、千葉の郊外に住んでいる。10年前、僕が会を辞めた理由も、これを指摘しても幹事が受け入れなかったからだ。

長々と書いた解散理由文の最後に、今後は通知は出さないが、来年の○月○日午後5時半に有志で集まろうと、同じ郊外の盛り場にある店の名前が書いてある。僕らは昭和18年に入学して23年に卒業した者と24年新制高校第一期生として卒業した者との合併同期会である。戦争中勤労動員で苦労を共にしたり、戦後食糧難の中で焼け跡整理をしたりした仲である。それだけに昔を思い出したくないというのだろうか。僕は逆に一緒に、過去のあの時代が逆に懐かしいのだが。昼間の会なら少なくとも10人以上は集まると思うのだが残念だ。