産経新聞前ソウル支局長、加藤達也記者がネットに書いたコラム記事が朴菫恵大統領の名誉を傷つけたとしてソウル地検が同記者を在宅起訴した。改めて同記者が8月3日のウェブサイトに書いた記事”朴大統領、客船沈没当日 行方不明 誰と会っていたか”を読み直してみたが、コラムの内容は、韓国の新聞内容や筋を明らかにした噂話を紹介したに過ぎない。菅義偉官房長官が”民主主義国家としては、あるまじ行為だ”といっているがまったくその通りだ。政府はきびしく抗議すべきである。
今から半世紀ほど前の共産国家では、報道の自由などなく自国に不都合な記事を書いた外国特派員は即時追放するのが当たり前であった。僕がまだ現役だった1967年(昭和42年)、中国北京に滞在していた日本の特派員が、朝日新聞を除いて全員追放されたり、スパイ容疑で逮捕され1年近くも拘留
された。ちょうど文化革命の最中で、わが社の場合は、たしか紅衛兵の書いた壁新聞をそのまま東京に送電したというのが追放の理由であった。
その時代、僕はインドネシアのジャカルタに特派員として滞在していたが、65年の9・30クーデター未遂事件の混乱時であったためか、日本へ送る電報記事は、すべて事前検閲があった。電話は英語以外は禁止され、すべてモニターされていた。僕らは苦肉の策として、ジャカルタから香港経由(当時は東京直行便がなかった)帰国する知り合いの日本人客に頼んんで、香港から原稿を打電してもらった。
韓国は半世紀前の共産国家ではない。れっきとした民主主義国家である。報道の自由は保障されている。まして、産経新聞のコラムが引用した韓国の新聞については、なんの”おとがめ”もない。日頃から産経新聞は”反韓””右翼”と韓国内ではみられているそうだから、これに対する”おとがめ”なのだろうが、まだまだ未熟な国家とである・
今から半世紀ほど前の共産国家では、報道の自由などなく自国に不都合な記事を書いた外国特派員は即時追放するのが当たり前であった。僕がまだ現役だった1967年(昭和42年)、中国北京に滞在していた日本の特派員が、朝日新聞を除いて全員追放されたり、スパイ容疑で逮捕され1年近くも拘留
された。ちょうど文化革命の最中で、わが社の場合は、たしか紅衛兵の書いた壁新聞をそのまま東京に送電したというのが追放の理由であった。
その時代、僕はインドネシアのジャカルタに特派員として滞在していたが、65年の9・30クーデター未遂事件の混乱時であったためか、日本へ送る電報記事は、すべて事前検閲があった。電話は英語以外は禁止され、すべてモニターされていた。僕らは苦肉の策として、ジャカルタから香港経由(当時は東京直行便がなかった)帰国する知り合いの日本人客に頼んんで、香港から原稿を打電してもらった。
韓国は半世紀前の共産国家ではない。れっきとした民主主義国家である。報道の自由は保障されている。まして、産経新聞のコラムが引用した韓国の新聞については、なんの”おとがめ”もない。日頃から産経新聞は”反韓””右翼”と韓国内ではみられているそうだから、これに対する”おとがめ”なのだろうが、まだまだ未熟な国家とである・