バンビ・わーるど

プラダー・ウィリー症候群の息子「バンビ」を愛し、その成長を見守る母・suzuのつれづれ日記(&ときどき猫だより)

水泳個人指導

2013年09月05日 | 日々の出来事
夏休みに、区の水泳教室に通ったことは先日書いたけど。
その時に、プールの見学スペースで療育仲間だったママ友に偶然再開した。

聞けば、子どもがスイミングの個人指導を受けているという話。
何々それ、詳しく教えてー ということで、すぐ先生を紹介してもらいバンビも毎週通うことに決めた。


A先生は、障害者に水泳指導をしている方で 元々はそういう障害者スイミングのグループに所属していたらしいのだけど
今は個人で受けて指導に当たっているのだとか。

水泳教室のように集団に対し、先生が一人 だと、どうしても待ってる時間が長いけど
個人指導なら 当然バンビに合わせてみっちり教えてもらえる。

バンビの場合、力を入れるべきところと抜くべきところが 持って生まれた不器用さからか
私の目から見てもアンバランスで、バタ足なんてすごくぎこちなかったんだけど
先生の教え方はとても丁寧で、適切で(障害児と接することに慣れているという意味でも)
根気強く繰り返し、でも楽しく というカンジが見てとれた。

「大丈夫。バンビくんは水も好きそうだし、泳げるようになりますよ。」と言われ
確かに、まだ2回しか受けてないんだけど、ぜんぜん身体の動かし方が違ってるのが素人目にもわかったから
これは期待値大 と思っていたら...

学校のプールの授業でも、今年度のスタート時は8級(浮いて5m進める)だったのが
最後の検定でいきなり5級(泳ぎ方は自由で25m泳げる)になって、学校の先生がびっくり!
もちろん、私もびっくり!
何より本人が”5級だよ、すごいでしょ?! 頑張っちゃったんだよねー。”と嬉しそう。

誉められるのは誰だって嬉しいもんね。自信になるもんね。
そういうのが1つでも増えることって バンビにとっては超大事だと思ってるから
良かったー と、私もとても嬉しくなった。


肥満防止のためにも運動を好きになってもらいたい、運動を習慣づけたい。
ずっとそう思ってきたから、ミニバスケにも頑張って通っているけど
バスケとかフロアホッケーとかって やっぱり団体競技なので(その良さはもちろんあるけど)
仲間がいないと難しいし、場所も用具も必要になる。

その点、スイミングは プールなんて公共のなら大抵タダで利用できるし、水着さえあればいいし
一人でお手軽に楽しめるスポーツだから、それが”楽しみ”になると
特に障害者にとっては すごく良いと思う。
後は適切な指導者さえいれば... と、泳ぎが不得手な私(オットも)は常々思ってきたのだけど
思いがけず 良い先生にめぐり会えて良かった。ママ友には感謝。


こういう縁ってどこにあるかわからないんだよねー。
この世界?は狭いだけに、ほんとに口コミ情報が多いから人脈って大事。
療育とか幼稚園やら学校やらの縁が いろんな情報をもたらしてくれる。
私も早速別のお友達に 先生を紹介したしね。


メールはこちらまで → bambi-suzu@mail.goo.ne.jp

猫のひげ

2013年09月05日 | 問題行動
あっという間に9月になり、学校も始まって日常生活が戻ってきました。
まぁ、うちの区は(過去何度も書いてますが)8月の最終週から2学期がスタートしてるんだけどね...。

毎朝 登校班で集まる子ども達を見守りに出て 様子を見ていると
やっぱり夏休みで乱れた生活リズムを取り戻せない子も多いみたいで、朝からだるそうだったり
何より暑いし、運動会の練習やらプールやらで疲れてるしで
全体的になーんかわさわさと落ち着かないカンジ。

バンビが通う支援級も、また新しい子が編入してきたりもあって相変わらず落ち着かず。
ADHDの子が おなかが空いてるってだけでイライラして狂暴化し
ぼんやりしているバンビなんかはその巻き添えくったり
まぁいろいろあるようだ...。

バンビ自身はというと、見た目はあまり変わらないのだけど
やっぱり疲れているのか 帰宅して夕方からご飯も食べずに寝てしまい(起こしても起きず)
夜中にむっくり起き出して「スパゲティまだ?」とかいう始末。


で、1週過ぎたこの前の土曜日のこと。

猫の顔を見たら、何かいつもと様子が違う...ひげがない。
ないって言うか、短い。何か間抜けなカンジでおかしい。

もちろん、原因として思い当たることは1つしかない。

「ひげ切っちゃったの?」
「...うん。」
「どうして?」
「うん?」
「いつ?」
「うーん...」

バンビも 悪いことしたのは、わかっているから。
そして、責めても何も良い結果にならないことは こっちもわかっているから。

「猫にとって、ひげは大事なアンテナであれでいろんなこと感じるんだよ。
 バンビの髪の毛とは違うんだから、切ったりしちゃ絶対ダメなんだよ。」と言えば
「うん、わかった。ごめんなさい。次から気をつけます。」となる。

でも、そこにオットが来て、事の次第を話して「えー、かわいそう。」なんて言ってるうちに
突然「違うよ、バンビじゃないよ。ママだよ! かわいそうなのはママ!」と来る。

まずかった ということを認められなくなる。
言われるのがイヤで、言われていることを 受け入れられなくなる。
それが、バンビ。というか、それがPWSの特性。


たぶん、何かきっかけなり、理由(バンビなりの)があったんだろう。

その日の朝、猫の爪を私が切ったのをバンビが見ていて
その後猫が何かに興奮して、バンビがテレビを観ている時にうるさく騒いでいたのがイヤだった とかね。

興味本位でもあり、バンビなりの仕返しでもあり、ストレスの発散だったのかもしれない。
まぁ、大したことないことだったから(猫にとっては災難だっただろうけど)
まだ良かったけどね。

そんなこんなで、ちょっと間抜けな(あるものがないって何かおかしいんだよね)猫の顔を見る度
バンビはバンビなりにいろいろあるんだろうな と、せつないような苦笑いするような
そんな気持ちになる出来事でした。やれやれ

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