バンビ・わーるど

プラダー・ウィリー症候群の息子「バンビ」を愛し、その成長を見守る母・suzuのつれづれ日記(&ときどき猫だより)

愛の手帳更新

2017年02月27日 | 成長記録
東京都の知的障害者の療育手帳は「愛の手帳」という名称で、東京都福祉保健局によると一応
”愛の手帳の交付を受けた方は、3歳、6歳、12歳、18歳に達した時、又はこの間において、知的障害の程度に著しい変化の生じたときには、
 更新の申請をしていただくことになります。”
 となってるんだけど
これは義務ではなく、3歳になろうと、6歳になろうと 何の連絡も来ない。

バンビは2歳で手帳を取得したけど、実は それから1度も更新していなかった。
さすがに 中学生になったことだし、更新した方がいいのではと思い、児童相談所に申し込んだら
なんと 混んでて半年先じゃないと予約が取れない...。(時期にもよるらしいのだけど)

それも どうしても休めない学校行事と重なってしまい、再度予約の取り直しになり
結局こんな時期になってしまった。

2歳で取った時は4度(東京都ではいちばん軽度)だったけど、果たして今回は...。


もう中学生なので、私は入室せず、バンビ一人で判定試験を受ける。
 
今回受けたのは田中ビネーVという知能検査で
「思考」「言語」「記憶」「数量」「知覚」などの問題で構成されていて
実年齢と精神年齢の比較によって、知能指数を算出する というもの。

結果は... まぁ、IQまではここに具体的にはかかないけれど
バンビの精神年齢は 6歳にも満たず...。

というわけで、今回3度の判定に更新となりました。


まぁね、3度にはなるだろうと思ってたから それはいいんだけど
いくつになっても こういうの数字で示されると、軽く凹むんだよね。

それも、もうちょっといけるかなぁ と。
せめて小学校2年生くらいにはなってるのかなぁ と思っていただけに...。(涙



ただ、親としては これをただがっかりしてるだけじゃ ダメなわけで。

たぶん、バンビをパッと見て、精神年齢6歳 とは誰も思わないと思うんだよね。
しゃべったりすると ん?と思われるだろうけど、でも少しの接点なら ちょっと変わった子くらいで済むのかもしれない。
(親のひいき目かもしれないけど)

でも、実際には 精神年齢6歳の中学生なわけで
そこが 彼にとってはとても生きづらいところなんだよね。
見た目とのギャップがあるから、なかなか理解してもらいにくい。

そういうバンビの特性を理解して支援してもらわないといけないし
そして、まず何より バンビ自身がそういう自分の特性を理解して、受け入れていかないといけない。

その手助けをしてやるのが 親としての私の役目なんだと思っている。


田中ビネーの説明を読んでたら、成人後は知能の発達が緩やかになるから
14歳以上は 精神年齢の算出はしないと書いてあった。

知的にはもう伸びないってことなのか と思うとまた凹むけど
でも、バンビは 認知の不足を、明らかに経験値でカバーしているように思うんだけどな。

別にいいよね、思考や言語や知覚が6歳のままでも。
バンビは 自分の好きなものが選べるし、自分の気持ちを自分で伝えることができる。
わからなければ聞くこともできるし、他人と関わって暮らしていける。
バンビはバンビの人生を 楽しく生きているんだもん。
それが何よりじゃあないか。

さて、次の更新は 18歳の時。(これは全員切り替えが必要らしい。)
その時バンビはどんな風に成長しているんだろうか。

メールはこちらまで → yakkoxhs@gmail.com