学齢期最後の夏休みも終わり、2学期が始まりました。
すぐにバンビは自立訓練+就労移行の事業所に実習に通うことになり
今日が初日で 私も担任の先生と一緒に挨拶&見学してきたんだけど...
そこは今はやりの福祉型カレッジの元祖みたいなところで
みんなわちゃわちゃ楽しそうにやっていて
(障害者特有の歯止めのなさみたいなものがあり
ちょっとうるさかったりもしたけど)
やっぱり普通の就労移行とはちょっと違う雰囲気。
まぁ、バンビが入れてもらったのは 自立訓練のクラスだから当たり前か...
学校の延長みたいなカンジかな。
今日は一般教養の時間に交通ルールのことを習ったり
就労の時間には 事務の仕事にはどんな業務内容があるか を学んだりしたみたい。
お勉強が苦手なバンビにはちょっと難しかったみたいだけど
卒業生とか顔見知りもいたので、それなりに楽しく過ごせたらしい。
まぁ 一安心。
自立訓練2年と就労移行2年やって それでものにならなくても
就労継続支援の事業所(いわゆる作業所)でもいいよね。
バンビが平和に毎日を過ごせるなら 例え就労できなくても...
無理を強いることは もうやめよう。
そんな風に思ったら 私も少し気が楽になった。
実は 以前から知っているバンビより何年か年上のPWSの保護者の方と
ちょっとだけ話をする機会があって
そのお子さんは 今 作業所にも行けなくなって在宅状態なのだとか...
いろいろ精神的な症状も出ていて 服薬しているという。
このところのバンビの様子に悩まされていた私だけど
そういう状況に比べたら 「まだまし」なんだな と実感する。
でもそのお母さんも
「それでも 警察のお世話になるようなことはしてないから まだまし
と 思うことにしてる。」と...。
これね、酷い話のように聞こえるかもしれないけど
(比較の対象にされる方はいい気分はしないだろうから)
でもそうやって 自分より悪い状況の人と比べてそれよりはまだまし って
思うことで 人間はギリギリのところで踏ん張ることができる
っていうのも また事実なんだよね...。
その先輩ママさんに
「追い込んじゃダメってわかってて気を付けて育ててきたのに
こんな風になっちゃって...。」と嘆いてらしたけど
バンビも そのお子さん程じゃないけど
やっぱりPWS特有の 見通しの立たないことへの不安や
ストレス耐性の低さがあることをわかっていて
私はそこを十分にケアしてあげられてなかったなぁ と思う。
まぁ難しいとこなんだけどね...
命さえあれば、元気でさえあれば、毎日が平穏でさえあれば
それでいいはずなのに
ついつい 親の見栄や欲目でそれ以上を望もうとしてしまう。
バンビを追い込んでしまう。
わかっているのに ダメだなぁ、私...。
バンビはいい子なんだよ、かわいい子なんだよ。
私の宝物で、命に代えても守りたい大切な存在なんだよ。
それなのに 彼の将来を案じているようで
私は自分のことを案じていたのではなかったかー。
そんなことを反省した 夏の終わりの一日...。
障害があるから就労、でなく、障害があるからこそ、ゆっくり学ぶ時間を与え、就労への自信を持たせたいと思っています。
きっとこれからいろいろな所が参入して
放課後デイのように どんどん増えていくのではないかと思っています。
うちの子は 別に勉強が好きなわけではないのですが
今ちょっと精神的にもバランスが難しいかな という時期なので
のんびり・楽しく過ごせるところに身を置くのもいいのかなと思って決めました。
その先就労に結び付いてもつかなくても 本人が居心地良く過ごせることがいちばんなんでしょうね。